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エッセイ

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女優の小野木里奈が体験した日々の出来事や思い出を自由に綴る。
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私が女優になりたいと思った理由【エッセイ Vol.4】

私が女優になりたいと思った理由【エッセイ Vol.4】

「どうして女優になりたいと思ったの?」
と聞かれることはよくあるが、正直はっきりと思い立った理由は覚えていない。

初めて芸能事務所に所属したきっかけは中学3年生時に受けたオーディション。
私が応募したのではなく、母が勝手に雑誌の広告を見て応募したのである。学校から帰ってきたらテレビに釘付けだった私を見て、受かることを半信半疑で母が応募した。

運が良いことにオーディションに合格。高校入学後、現場

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私の鼻の歴史【エッセイ Vol.3】

私の鼻の歴史【エッセイ Vol.3】

 私は「鼻が高いね」、とよく言われる。初対面の方は、私の横顔を見ると特に目につくそうだ。「生まれつき鼻が高いなんてうらやましい」と言われることもあるが、実はそうではないと私は思っている。

 私は高校生の頃まで鼻炎もちだった。花粉症ではなかったのだが、とにかく常に鼻がつまっていた。しかもよりによって、次々と鼻水が出るのではなく、完全につまっているだけの全く鼻呼吸ができない症状なのだ。

 味噌汁に

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高校時代の2色弁当【エッセイ Vol.2】

高校時代の2色弁当【エッセイ Vol.2】

 私が女子高校生時代の話である。昼食は大体お弁当。都立の高校なので校内に食堂なんて大層なものはなかった。基本的にはお弁当持参か、どこからかやってくる購買のおばちゃんが持ってくるパンを買う、という選択肢だった。

 どうして高校生の体って、いくら食べてもお腹がいっぱいにならないのか。あの頃は不思議なくらい満腹中枢が麻痺していたなと思う。それくらい私は食欲旺盛なJKだった。もちろん、全員がそうとは限ら

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遺影【エッセイ Vol.1】

遺影【エッセイ Vol.1】

 私には関西人の祖父母がいる。彼らは母方であり奈良県出身奈良育ち。母が生まれてからすぐに当時サラリーマンだった祖父の転勤で東京に引っ越した。それからずっと東京に住んでいる。

 昔私は、「奈良に戻りたいと思ったことないの?」と祖母に聞くと、「絶対嫌や。あたしゃ都会が好きやねん。田舎は好きやない。」と、コッテコテの関西弁で答えた。東京が好きでもう何十年も住んでいるのに、標準語は喋れないそうだ。言語は

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