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億の近道note版2021

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殿堂入り投資メールマガジン億の近道2021年版です。
運営しているクリエイター

#小屋洋一

今年1年を振り返って

今年1年を振り返って

 早いもので、2021年もあと2週間ほどで終わってしまいます。

 読者の皆様の今年の成績はいかがだったでしょうか?

 昨年に続き、国内外でも「コロナ」の話に明け暮れましたが、実際の株価は今年はそこまでの影響は受けていなかったように見受けられました。

 むしろ、年の後半は急激な需要増加に供給側がネックとなり、世界的には物価上昇がみられるようになってしまいました。

 日米の株価指数を見てみると

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『ナショナルエコノミー』(ゲーム)のススメ

 先日、弊社主催で「ナショナルエコノミー」というカードゲームのゲーム会を開催しました。

 「ナショナルエコノミー」は事業を経営するワーカープレイスメントゲームです。
 プレイヤーは労働者を職場に配置して製品を作り、販売し、新たな職場を建設します。

 このゲームのユニークな点はお金が循環する事です。
 プレイヤーの払った給料が労働者の家計に入り、彼らが商店で買い物をする事で再びプレイヤーの手に戻

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『あたらしいお金の教科書』の著者新井和宏さんと考える、これからのお金の使い方-後編

『あたらしいお金の教科書』の著者新井和宏さんと考える、これからのお金の使い方-後編

今回も前回に続き、「新しいお金」について社会的実証実験に取り組んでいるeumoの新井社長との対談です。

[プロフィール]

新井 和宏
 株式会社eumo 代表取締役

 1968年生まれ。東京理科大学卒。
 1992年住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)入社、
 2000年バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)入社。
 2007~2008年、大病とリーマン・シ

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対談:山本潤解体新書より 前編

対談:山本潤解体新書より 前編

 10月23日に開催された小屋洋一氏&山本潤氏の長期投資セミナー+対談より、対談の「運用哲学の形成」部分より抜粋したものです。興味深い対談の一端をお楽しみください。

[前略]

小屋:
 やっぱりそこ(クレイフィンレイ)で学びながらやっていたことが山本さんの今の投資の手法とか考え方のベースになってるような感じですかね。

山本:
 クレイさんのやり方なんじゃないかなと思いますけど、書籍インベスト

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『あたらしいお金の教科書』の著者新井和宏さんと考える、これからのお金の使い方-前編

『あたらしいお金の教科書』の著者新井和宏さんと考える、これからのお金の使い方-前編

 今回と次回は、「新しいお金」について社会的実証実験に取り組んでいるeumoの新井社長との対談です。

 過去はファンドマネージャーをやっていた新井さんが、どうして「新しいお金」について考えるようになったのかを聞いてきました。

「本当に大切なものは、お金で買うことができない」

 これは多くの人が耳にしたことのあるフレーズだと思います。
 しかし、今の世の中ではむしろ「お金があればなんとかなる」

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長期投資対談&セミナー 山本潤氏×小屋洋一氏「山本潤解体新書」

長期投資対談&セミナー 山本潤氏×小屋洋一氏「山本潤解体新書」

10/23土曜日、小屋洋一氏と山本潤氏が登壇!! 長期投資セミナー+対談イベント 開催!

 億の近道水曜日執筆者小屋洋一氏と、先日ダイヤモンド・フィナンシャルリサーチを卒業し、あらたな長期投資のあり方に挑戦する山本潤氏が出演!!

 長期投資の哲学を基本とした山本潤氏の基調講演「エンデから学ぶ長期投資の手法」のほか、対談では、「山本潤解体新書」として、彼の投資哲学の源泉から子育てまで、長期投資家

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『お客さんに何もしてもらわないこと』がアドバイスの一番の価値

『お客さんに何もしてもらわないこと』がアドバイスの一番の価値

 今日はフィデリティ証券さんと我々アドバイザー有志で勉強会を行っていました。

 テーマは、フィデリティ証券さんが7月にリリースした

ザ・ハイブリッド https://www.fidelity.jp/fwe-top/

というロボアドと人間によるアナログのアドバイスを組み合わせたサービスについてディスカッションを行っていました。

 フィデリティ証券は米国・欧州を中心としたグローバルに展開してい

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占部伸一郎さんと考える「人的資本」の高め方-後編

占部伸一郎さんと考える「人的資本」の高め方-後編

 今回は、1986年に国内初の独立系経営戦略コンサルティングファームとして設立された「コーポレイトディレクション」のExecutive Consultant、Group Board Memberである占部伸一郎さんをゲストに迎えました。

 大学時代に出会い、今では小屋さんのクライアントでもある占部さんはコンサルタントとして、モバイル、インターネット、通信関係、流通小売、不動産業界など、幅広い分野

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占部伸一郎さんと考える「人的資本」の高め方-前編

占部伸一郎さんと考える「人的資本」の高め方-前編

 今回は、1986年に国内初の独立系経営戦略コンサルティングファームとして設立された「コーポレイトディレクション」のExecutive Consultant、Group Board Memberである占部伸一郎さんをゲストに迎えました。

 大学時代に出会い、今では小屋さんのクライアントでもある占部さんはコンサルタントとして、モバイル、インターネット、通信関係、流通小売、不動産業界など、幅広い分野

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ベトナム株

ベトナム株

 こんにちは、小屋です。

 今回はベトナム株のお話。

 私は個人的にベトナム株に2006年ぐらいから投資しています。
 2000年代前半に中国株ブームが起こり、その波に乗って運用を行っていたところ、2006年ぐらいから

「次の中国(に代わる国)はベトナムだ!」

というブームがありまして、まんまとそれにハマったものです。

 当時はまだ日本国内からベトナム株を買う手法は無かったものですので、

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【対談】鎮目雅人さんに聞く「そもそもお金とは何か?」-後編

【対談】鎮目雅人さんに聞く「そもそもお金とは何か?」-後編

前回と今回の2回にわたり早稲田大学の鎮目教授と小屋との対談をお届けいたします。

■個人の信用がお金を持っている以上の価値に?
小屋:お金と信用の話をしていて、現代は違う形の信用が価値を持つようになってきたのかなと思いました。
 ネットやスマホの普及によって、例えば、小屋個人の信用や人的なネットワークがものすごく可視化されやすくなってきましたよね。
 個人の信用が定量化されることで、お金を持ってい

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【対談】鎮目雅人さんに聞く「そもそもお金とは何か?」-前編

【対談】鎮目雅人さんに聞く「そもそもお金とは何か?」-前編

 今後2回にわたり早稲田大学の鎮目教授と小屋との対談をお届けいたします。

 財務省は、2024年に1万円札に渋沢栄一、5,000円札に津田梅子、1,000円札に北里柴三郎を用いた新札(日本銀行券)を発行すると公表しています。
 1万円札の顔となる渋沢栄一は、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)など数多くの企業を設立し、日本の資本主義の父とされる人物。
 1万円札の人物の変更は、1984年に聖徳太子か

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幸せになる資産運用、そのポイントとは

幸せになる資産運用、そのポイントとは

 今回は、3月24日(水)に開催をした、小屋の運用に対する考え方をお伝えするセミナーの内容をこちらでご紹介します。

 今回のセミナーでは、投資家のみなさんからよくいただく質問を5点に整理し、株で失敗しないためにはどのような行動を取ればいいのか説明しました。
 大原則は、「株を長く持つこと」「マーケットのことは予測できない」というスタンスで運用することです。

■「どうしたら初心者でも失敗しないで

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【対談】枇々木規雄さんに聞く「金融工学と個人の資産運用の話」~後編~

【対談】枇々木規雄さんに聞く「金融工学と個人の資産運用の話」~後編~

 前回と今回の2回にわたり慶応大学の教授と小屋との対談をお届けいたします。

■自分で自分をコンサルティングするのは難しい。だからこそ、アドバイザーが必要
小屋:先生はどのようなバランスで資産運用をされているんですか?

枇々木:もちろん、ウェルスナビも利用していますし、インデックスファンドも買っています。
 でも、ロジック的にはどうか?と思うような個別銘柄も持っています。

小屋:というと?

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