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食べた物語たちの 記録
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読書「注文をまちがえる料理店」

読書「注文をまちがえる料理店」

期間限定でオープンする料理店
店員はすべて認知症の方々

注文や、その他諸々を間違えるかもしれません。
だけど、大目に見てね。
というお店。

この企画の発案者 小国さんのお話に加え
実際に料理店に携わった様々な方の視点から
この料理店を取り巻くたくさんの温かいお話や
小さな奇跡について描かれた本です。

介護の現場職だからこそ
文字に綴られている「良い話」の裏にある
苦労や難しさは容易に想像でき

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読書「夜明けのすべて」

読書「夜明けのすべて」

PMSの女の子と
パニック障害の男の子

生きづらさを抱えながら日々を送る二人が
お互いを知り、想い、行動し
それぞれが置かれた環境での「幸せ」と
「可能性」を、見つけていくお話。

さっぱりとしていて、とても深い
そんな素敵な「愛」を描いた作品。

ラブストーリーと言われればそうだけれど
その言葉はあまり似つかわしくない気もする。

瀬尾まいこさんは
人間の心や、人間同士の繋がりの中に
潜在的に

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読書「舟を編む」

読書「舟を編む」

若かりし頃に一度読んでいたけれど
NHKで新しいドラマが放送されていたこともあり
ふと、もう一度読んでみたくなった本。

前回は、正直そこまで
印象に残ってはいなかったけれど

今読むと、物語自体にも
物語に出てくる言葉たちにも
登場人物たちが言葉に向き合うその姿勢にも

とっても魅力を感じてしまって
あっという間に読み終わってしまった。

登場人物たちが
新しい辞書の編纂に
命を燃やす物語。

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読書「じゆうがたび」

読書「じゆうがたび」

現在はフリーとして幅広く活躍されている
宇賀なつみさん。
旅と共に生きてきた彼女のこれまでを
彼女自身の言葉で綴ったエッセイ本。

たらたらと感想を書いてしまうとキリがないので
出会ってよかった、大好きな言葉たちを
記録しておこうと思います。

古舘さんが、今の仕事に物足りなさを感じていた宇賀さんに向けて放った
「俺とお前は似てるな。生意気で欲張りだ」
この言葉を、宇賀さんなりに解釈された先に

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