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【目印を見つけるノート】1562. ボラーニョのいたチリと邦訳のない本

パリ五輪も目前ですが、いろいろなことが起こりますね。今日は非常に身近なところでも事件がありました。

オリンピック、
私はおそらく、テレビに釘付けにはならないと思いますが、ポイントを絞って世界の皆さんを見ましょうか。
すでに聖火リレーの一部とエッフェル塔の花火はSNSで見ましたがきれいでしたね✴️
『ポンヌフの恋人』(映画)を思い出しました。
映画の予告編を。

今日はラテンアメリカ文学の講座3回目です。というか、最終回なのです。ゔゔゔ……あと5回ぐらいやってほしいです。
1回目 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
2回目 フリオ・コルタサル
3回目 ロベルト・ボラーニョ

それぞれの作家の紹介と短編の精読が講義の内容です。口頭の説明の中に落としてはいけない砂金がチラチラと見える……という喩えでもいいでしょうか。ザルで掬うのではなく必死にメモをしました。
_〆(゚▽゚*)
おそらく、パラパラと本を読んだだけでは絶対に見えないものがたくさん見えてきたと感じています。

もともと、ボラーニョの『2666』という長編小説を読むのを挫折しているのですが、私がいちばん興味があるのは彼なのです。
枕にできそうな分厚い本です。

事前に資料のプリントを見ながら、
チリのアジェンデ政権崩壊(1973)とその後の軍事政権の跋扈を思い出すのでした。
ボラーニョもそれに巻き込まれました。

そんなに大昔のことではありません。
実際、大学の頃にお友だちと池袋の文芸坐に『戒厳令下チリ潜入記』というドキュメンタリー映画を見に行きました。本でも記録が出ていますが、著者は今話題のガルシア・マルケスです。

一緒に行ったのは彼氏ではなくて、同じサークルのお友だちなのですが、
なぜか映画館を出たところで、自転車を押しているサークルの代表にバッタリ出くわして、3人でお茶しました。
代表は「邪魔しちゃって悪いねえ」としきりに言います。頑として否定するのも返って失礼かなと黙っていたのですが、
「初々しいカップルがデートで行く映画としては重いでしょう。見聞を広げるのも楽じゃないなあ」と内心ため息をついていました。
それでも大学の頃は人と出かけるのがかなり自由でしたし、あのフィルムの感想を言い合える人がいたのはよかったと思います。
私の池袋の思い出😉

個人的な話をしてしまいましたが、
当時にせよ現在にせよ、ちょっと視点を変えれば世界のことがたくさん見えるものだと思うのです。

もとい、
講座では先週登場したコルタサルと今回のボラーニョの共通点も例示されてたいへん新鮮に感じました。よく知っている方がポイントを絞って教えてくださるのはいいなあとつくづく実感しました。読んだつもりになって、ちっとも分かっていないことって、自分の場合結構多いです。反省。

いずれにしても『百年の孤独』はもう少しいろいろ読んでから手に取ろうと思います。

ご教授いただいて、ありがとうございます。また講座を設けてくださると嬉しいです。

さて、
今日も帰りは高田馬場駅まで歩いたのですが、今週閉店予定の古書店さんで掘り出し物を見つけました。

3冊で375円でした。
えーと、モリエールの『タルテュフ』と、スタンダールの『パルムの僧院』とゾラの『ルルド』です。
あんたはん、フランス語、分かるんかいな👀‼️
と自問自答しましたが、
タルテュフは劇で訳本は図書館にもあるし、
パルムの僧院の訳本は確か持っています。ジェラール・フィリップ主演の映画もあります。
照らし合わせて読むことはできるなと思いました。
ルルドだけが曲者で、
邦訳が出ていないことに買ってから気がつきました。ゾラは『ルーゴン・マッカール叢書』というくくりで、小説を20種類刊行しています。『ルルド』はその叢書に続く『都市3部作』の1冊なのですが、邦訳はありません。
とても面白そうなのですけれど。

『ルーゴン・マッカール叢書』にしても、『居酒屋』と『ナナ』しかざっと読んでいませんが、ゾラの著作はいつか全部読んでみたいと思っていますので、「まあ、先取りね」と思いました。できれば原文まで読めるといいですね。

モリエールのあとがきをちょっと見たら、パスカルの『パンセ』と同時期であることに言及していました(固有名詞だけならフランス語でもおぼろげに分かったりします)。あと、ド・ラ・トゥールの絵が挿絵で入っていますけれど彼もまた同時代人だったりします。

このようなくくりかたは、好きだな♥️

読む前からそれだけ考えさせていただいて、それだけでも375円の10倍ぐらいの価値はあると思ったのでした。

そして、今日のお昼ごはんはパスタにしたのですが、麦わら帽子の形のパスタ・オレキエッテがソースの絡みがよくたいへん美味でした。初体験♥️

お店を出てふっと振り返ると、そのお店の階下に『伊丹亭』の文字が……あ、夜営業してるんだ🎵😍🎵懐かしいぞ~。

この町も結構起伏があります。戸山の方とか高いですものね。武蔵野台地な感じです。

何となく、少しほっとして帰途についたのでした。

来週からはまた別の講座で。
それでは、今日の曲に行こうかな。
Tracy Chapman『For You』

当時はこの曲を一生懸命コピーしていました。なかなか歌いながら弾けないのですよね。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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