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【目印を見つけるノート】1192. 虚実皮膜と必然のさじ加減だと思います

9日の東京新聞を見ていたら、1面コラムにこのような一文がありました。小論文を勉強している受験生ではありませんが、とてもいいなと思いましたので引用します。PANTAさんのお悔やみの記事です。
最後の一文が。

あと、ちょっと前の書類を整理していたら、まあ👀‼️

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さて今日は、何を書こうとしたんだか🤔
あ、思い出しました。
先日、浅草の観光案内所で面白いリーフレットをもらってきたのです。けん玉のところですね。
題して『池波正太郎 まちあるきマップ』。
池波さんのリアルに関わりのあるところから『剣客商売』、『鬼平犯科帳』などの舞台まで、何と界隈で47ヶ所も出ているのです。ファンはたまらないでしょう。

池波さんといえば、私は『まつや』(お蕎麦屋さん)に行ったことがあるだけですが、このリーフレットを見て頭がグリングリンしました。

えーと、どれがリアルでどれが作中ですか。

わからなくなりました。虚実皮膜というものでしょうか。ものの本によっては実在の人物が主人公だったりしますし、リアルな土地を舞台にしているからなおさらです。みんな実際にいる気がしてきちゃう。
虚実皮膜というのは上手だからできることだと思います。そして、虚実皮膜だから作者と小説とリアルを兼ねた史跡巡りができるのではないかと感じました。
フィクションオンリーでファンタジーならば、ハリー・ポッターのように遊園地も名所巡りもできますけれど。宮崎アニメもそうですね。

例えば、ユーゴーの『ああ無情』は『鬼平』などと同じような時期のお話になります。こちらはフランス革命という事実を念頭に書かれていますが、主人公ジャン・バルジャンをはじめ、マリウス、コゼット、テナルディエ、ファンチーヌ、ジャベル、ミリエル司教など作者の中でのモデルはいたのかもしれませんがフィクションです。フランス革命の史跡巡りはできても、ジャン・バルジャンの史跡巡りはないのではと思います。ツーロンとか……。
あったらすみません。
そこは線がはっきり引かれていて、虚実皮膜ではないのですね。ただ、人の掘り下げ方も深いし、ドラマとして訴える力はとても強い。

どちらがいいとか悪いではなくて、ストーリーを描く手法なのでしょう。

池波さんをすごいと思うのは、
現在の土地を二百年あまり前の小説の舞台にまるごと置き換えられるように書いていることです。

私も、生まれと今いるところは違いますが、花川戸も大門も浅草も千住も入谷も下谷も育ってきた土地のごく近隣です。自転車でひょいと行けました。ですので下町の街道筋から日本橋までの「江戸」は皮膚感覚としてうなずける部分があります。江戸だけでなく多くの歴史の層があることも含めて。

余談ですが、
神田には本当に最近まで紺屋(こうや)さんがあったのです。以前、通りすがりに見つけて思わずインタビューしちゃいました🎤

リアル。

そう考えるとやはり、虚実皮膜ができるのは、池波さんの勝手知ったる舞台だからというのが大きいと思います。

例えば、自分もしていますが、行ったところのない土地のことを資料だけで書くことはあります。アリカンテもローマもフィレンツェもシュノンソーもテージョ川も行ったことない😭😭😭行きたいなあ。

とはいえ可能な限り、行かずじまいは避けたいなと思っています。ゆっくり調べて、土地に足を向けさせていただいて書きたい。
江戸などは資料が豊富ですし、小説の先例がたくさんありますので本を見るだけでいいかもしれないです。ただ、学びたいなと思う小説には、「そこであるべき厳とした必然性」が滲み出るように思います。

加えて、その時であるべき厳とした必然性。

そのような意味で、自分の場合は土地をまるごと置き換えて虚実皮膜でフィクションを表現するのはまだ尚早かなと思います。

時代小説に手を着けられないのはそのような理由もあります。

シンクロニシティとかセレンディピティというような、偶然と必然の交差点を自分がリアルで漠然と信頼しているのもあるかもしれません。

学ぶべきことはまだまだたくさんあると思っています。池波さんもそうですが、近々庄内藩のことを少しだけ教わりに行ってきます。

まだまだ学びは続くのでした。
そして、
その中で考えたことを書き綴っていくこともまた、学びだと思っています。このnoteもです。誰のためでもない、承認欲求でもない、自分のための学びです。
ですので、このnoteは大事なひとへのお手紙であり、日記であり、授業のノートでもあるのかな。

……と、
けん玉をしながらそのようなことを考えている自分は何やら滑稽ですが、面白いと思います。

それでは、今日の曲です。
Paul Desmond『Blues For Fun』

♪タラリララリラリラツッチャッチャ~を作曲した方ですね。あ、『Take Five』です。擬音表記で分かるわけないですね😭
JAZZは専門性があって、ちょっと敷居が高かったりもするのですが、実はとても親しみやすい音楽だと思います。スウィングだビバップだ云々のカテゴリーは分からなくても、「朝の掃除のときにピッタリ」、「ものを書くときに最適」、「夜の恋人たちに♥️」など生活の中に何気なく置いておけますし、「うーん、ここの流れがたまらない」と陶酔もできます。
「懐メロじゃん」などと言われることもない。

うん、このアルバムをかけ流して家事がしたいです。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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