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#コラム
印税もらうとものすごくケチになっちゃう理由
先週、拙著『ファンベース』が5000冊の大重版になった。
去年の2月に発売してから1年9ヶ月。
それだけ経って、これだけ増刷するのはわりと希有なこと。
これもこの本を周りに薦めてくださるみなさまのおかげです。ありがとうございます。
これで9刷り42000部。
望み通り「じわじわ売れるロングセラー」になってとてもうれしい。
じわりじわりと5万部を目指します。これからもよろしくお願いします。
と
今日よりかぶくことにした。田端信太郎著「ブランド人になれ!」を読んで。
戦国時代・江戸時代にいた「かぶき者」を描いた小説「かぶいて候」では、「今日よりかぶくことにした」と言って、主人公が裃を脱ぎ捨ててワイルドな姿に変身する印象的なシーンがある。かぶくかどうかは本人の決めの問題なのだ。
そして平成のかぶき者こと、田端信太郎さんの著書「ブランド人になれ!」が本日出版されたので早速読んでみた。
田端さんが会社をやめる前、退屈そうにしていた理由がよく分かった。
2018
「言い訳」が芸術を作った
人は言い訳するとき小説家になる。遅刻したのは親族が突然死したせいだったり、おもわぬ事故に巻き込まれたり、電車が謎の遅延を繰り返したり。
実際に小説っぽい形をとることもある。古代ギリシアの名作『オデュッセイア』は言い訳で作られたという説を小説家の塩野七生が唱えている。
英雄オデュッセウスがトロイア戦争で遠征した後に、故郷に帰るまでに様々な化け物や苦難にあって10年以上も妻の元に帰れなかったという
インターネットの出現で、コンテンツを切り取って楽しむようになったことと、nisica×Quiet CornerのCDがすごく良かったこと
雑誌って、本当に取材がちゃんとしてあって、写真もキチットしてて、良いコンテンツだなあって思います。
でも、今はあまり買わないですよね。
「どうしてだと思う?」って妻に聞くと、「すごく良い特集だったとしても、他に余分な記事が半分以上入っていると、雑誌を買うのがもったいない」のだそうです。
「今は、ネットで『良い記事』だけを切り取って読むのに慣れているから、雑誌の余分な記事にまでお金を支
小説を読む魅力は「疑似体験」と「感動」だけだと思っていたのに、「あるある」も大きいんですね
僕の母が「小説の魅力は、自分の全く知らない世界や人生を体験できることだ」ってよく言ってたんですね。
母は『赤毛のアン』が好きで、日本の四国にいながら、違う世界の全く知らない女の子の視点になって、その世界で生き生きと過ごせたことが、読書の醍醐味だと感じたそうなんです。
確かに小説の魅力はまずそこですよね。僕たちは時には王様にもなれるし、殺人者にも大泥棒にもなれるし不倫もできます。SFなら宇宙の生