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夢は、僕の生活には必要ない。
もう10年も前の、つまらない思い出。
あるアーティストのライブに行った。当時は長男が1歳になったばかりで、妻に「悪いけどちょっと行ってくる」と言って暇をもらったのだった。
開始前に物販を眺めて、ドリンクを買ったことは憶えている。しかし、肝心のライブの内容はまったく憶えていない。
それなりに良かったとは思う。思う、というのは、記憶が飛んでしまったからである。
そつなく本編が終わり、立て板に水
いのち輝く / 熊木杏里
人生はゲームでしょうか。
武器を取って、仲間を見つけて、何かに打ち勝つべきものでしょうか。
あるいは、人生は物語でしょうか。
起承転結、描いたゴールまで、無事たどり着けるでしょうか。
そうか、横軸でとらえるのではなく、瞬間で、点でとらえるんだ。
Happiness is a journey, not a destination.
水 / SHERBET
この曲を聴くのは何年振りくらいだろうか。
いい曲なのだ。浅井健一の作る音楽が好きな人なら、必ず名曲だと言うであろう、ファンならば誰でも知っている曲。
いい曲なのだが、しかし、僕にとっては、日常的に聴く曲ではない。
なぜかと言えば、それは、もう心の中に流れている曲だから。
この世界で、どれだけの人が、愛する人に想いを告げられずにいることだろう。
ごめん、ちょっと気持ち悪かった。
でもいい
Lotus in the dirt / 槇原敬之
「やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きい」
そう言われている。
しかし、両者にそう違いはないんじゃないか。3年前くらいにそう思った。
「やった後悔」も、結局「どうしてもっとうまくやれなかったのだろう」という「やらなかった後悔」になるから同じこと。
その時はそこまで。
この年末に、ふと思ったのは、「諦めない」ということ。
そうか、「どうしてもっとうまくやれなかったのだろう」は、現
音楽の話をする時は大丈夫な時
「何だァ?是永、怒ってんのかァ?」
顧問が僕に言った。弓道部だった高校時代、放課後の部活中の1コマだ。
部員のA子が取り成そうとする。
「怒ってないよね?ね?もともとこういう顔なんだよね?」
なかなか酷い言いようだ。
「そうです」と僕は応えた。
本当は直前に顧問が言った何かの言葉に猛烈に腹が立って、ずっと鬼の形相をしていたのだが、ここはA子に免じて許すことにしよう。
「君は、憎めない
LOVE LETTER / 槇原敬之
昼間に街中で制服姿を見かけ、ああ、もう卒業式は終わったんだな、と思う。
僕の学生時代は、夜の校舎窓ガラス壊して回るほど抑圧されてはいなかったが、今なら言えるだろうか偽りのない言葉、と思うほど素直でもなく、割と人混みに流されても変わっていかない方だった。
ふと槇原敬之の『LOVE LETTER』が頭の中に流れてくる。ファン投票では必ず上位に来るアルバム曲だ。ファンが好きな曲、というのはそのアーテ
不良の森 / Blankey Jet City
僕は人に好かれる方である。
それはなぜかと言えば、人が好きだからだと思う。
人は、自分を嫌う人のことを好きにはならない。
当たり前のことだよね。
そして、僕がなぜ人が好きかと言えば、他人に期待していないから。
期待していないから、基本がゼロ。
ちょっとでも面白かったり優しかったりすれば、もうその人はプラスになる。
だから、好きになる。
最初から僕に悪意を持って接してくる人も、マイナ
ボーイフレンド / aiko
世界には、aikoを讃える千の言葉がある。
それはきっと的確で、適切で、また美しいから、僕が付け加えることは何もない。
だから僕は他の誰にも語り得ない、個人的な思い出を書き留めておくことにする。
大学時代のある日、男女のグループでカラオケに行った。
90年代の若者にとってカラオケは教養であった。大して興味もない新譜をチェックしてレパートリーにしたり、歌詞に秘めた想いを託して歌い上げたりして
Cana sotte bosse Live@茅場町七針 2020.1.26(Sun) -小林未季 × Cana sotte bosse-
新年、あけましておめでとうございます。
まあ、そう言わないで。
今回は、2020年、新年初のCanaさんのライブ。Cana初め、Cana詣でなのである。
河岸は茅場町七針。僕には未知の箱。
駅の名前としての茅場町は知っている。証券会社が立ち並ぶビジネス街。ライブハウスがあるとは思っていなかった。
きっと労働に疲れた企業戦士たちが夜な夜な集う隠れ家的スペースなのだろう。
これはまた…随
Love was sleeping. / 槇原敬之
ある春の日のこと。
大学の食堂で友人と食事をした後、外に出ると雨が降っていた。
特に珍しいことではない。
石川県には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言がある。
そして、大雨でも予想されない限り、いちいち傘を持ち歩かないのも県民の気質だ。
僕は構わず歩き出し、用意のいい友人は傘を差した。
「入る?」
彼女は言った。
「いや、大丈夫」
僕は軽く手を挙げて振ってみせた。
ふと一言が
Cana sotte bosse Live@下北沢440 2019.11.16(Sat) -Púca presents two-man show! PAVILION vol.5 Púca × Cana sotte bosse-
Canaさんのソロライブは今年これが最後だという。
「ことし、さいご…」
僕はうわ言のように呟いた。
行くしか、ない。
野口英世には4人ほど死んでもらうことになるだろう。戦略上、避けられないことだ。
今回は「Púca(プーカ)」という何やらプカプカしたバンドとのタイマン勝負、いやツーマンショウらしい。
オケージョンは下北沢440。僕には初めての場所だ。Googleマップを頼りに現地に向