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覚悟していた上をいく悩み【ミャンマー便り】

10月20日にミャンマーに到着

隔離期間を経て11月からスポーツ指導開始して3か月弱


指導に関しての悩みは想定内

過去2年のヤンゴンでの生活が活かされている


というのも、

やはり現地で2年生活しているので

多くのミャンマー人の特性をなんとなくわかり、

指導、仕事に対するメンタルや時間配分、

又、真面目だがクリエイティブではない等が理解できている為、

大きな問題もなく仕事は進んでいる。


しかし、一方で皆様ご存知の通りで、

2月1日以降の変化による悩みが日々尽きないのです…


もうすぐあれから1年が経とうとしていますが、

他国は相変わらずの対応で、

国内も良い情報はほとんどないのが現状です…


しかし、

スポーツを頑張っている人の為、

その人達の為にと思ってきました。


指導最中は、

例えばそのアスリートがどういう立場の人か等は気にせず

しっかり指導が出来ています。


しかし、

その他の多くの出来事が悩ませます。


日本や他国は簡単に善悪を言って、

軍警察を悪、市民側を善としてネット等に載せます。


しかし、

本当にそんなに簡単な事ではないのです。


今回の例を紹介します。

ジムの同僚コーチが来週結婚式を挙げます

良くしてもらってるし、仲良しなので、

招待され、当然行く気でした。


しかし、

話をしていると、

その彼の父親は警察官でした。


警察官と聞いただけで、

どういう部署でどういう仕事をしているか等詳細は知りません。


しかし、結婚式に出席するということは、

少なくとも彼の父親の友達等も来席するでしょうから

警察関係の方たちと接する機会が出来てしまいます…。


そこで果たして自分が笑顔で接する事が出来るか…、

いや、多分無理です…。


例えばですが、

そこでお酒が入り、今回の一連を正当化するような事を話されたら

確実に顔は引き攣るでしょう…。


偉そうにスポーツの為、等言ってますが、

結局自分も今回の様々な出来事が心の奥底にはあるんです。

偉そうに言っててすいません…。


しかし皆さんに聞きたいですが、

その個人のどこまでがバックグラウンドで許されないものなのでしょうか??


以前、

ミャンマー軍関係の娘さんが日本に留学しているのを

SNS上で晒して攻撃対象にしている記事がありました。

彼女に非はあるのでしょうか??


同僚の結婚は祝いたいけど、

その父親がそちら側の人間だからと言って、

本心も分からないし、どういう立場の人かもわからない…しかし…、


結局悩みに悩んで

今回はスポーツの指導に来たんだから、

参列できない事を伝えました

そして、現在の状況では参加出来ない旨も伝えました。

仕方ないね、と彼は理解してくれました。


色んな所で、軍の資金源を断て、という内容のセミナーが行われます。

しかし、彼らは本当にミャンマーの事を理解しているのか…。


あり得ない事なので、日本で想像は出来ないかもしれないですが、

自衛隊がクーデターを起こしたとします。※それを想像するのは本当に難しいですが…。


自衛隊と警察関係者がトップの指示に従い動いたとします。

日本国民のデモが激しくなり、

とうとう発砲事件が起こって死者が多く出たと仮定します。


その時、誰、どこまでが制裁対象ですか??

企てた人なのか、発砲した人なのか、軍警察なのか、その家族までなのか。

国、政府機関もなのか、そうすると国が持っている土地や関連会社なども全部なのか。

それはどうやって把握していくのか。

そしてそういう行動をとるリスクを本当に負えるのか等。

外から言うのは簡単です

しかし、

それで困る人もいる…。


簡単に批判や制裁をする事だけでなく

ぜひどうやったら解決に向かうのか、

どうやったらミャンマーの人達が幸せになるのか、

これを真剣に考えてほしいです。


簡単な事ではないのは理解しています。

しかし、

こういう時にこそ、

ミャンマーと深いつながりのある日本が先頭に立って

行動していってほしい。

欧米のような制裁、という簡単なものでなく、

真に解決に向かうような提案など。


少なくとも

どんな民族でも殺されたり迫害されない社会の為に。


これはほんの一例で、

当たり前ですが、様々な人と接するので悩みは尽きません。


それを解決するすべは持っていませんが、

少なくとも現地でミャンマーの人と共有して悩みます


彼らがどんな気持ちで生活しているのか。

本音を話す事はないでしょうが、感じ取ります。


皆さんもどうか、

新型コロナ、オミクロン株やウクライナ・ロシア問題もありますが、

ミャンマーも忘れないで頂きたいです。


※見出しの写真はミャンマー・ヤンゴンにある日本人墓地の岡山県の所です。平和への願いを込めて。






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