#009 子どもたち、スタッフ、保護者の気持ちに寄り添う
“放課後はゴールデンタイム”という理念のもと、子どもたちの豊かな放課後をつくり続けている放課後NPOアフタースクール。その職員やスタッフがどんな想いや考えを持って日々の仕事に取り組んでいるのか、一人ひとりのリアルな声とその魅力をお届けします。
プロフィール
①名前
重田 光恵 しげた みつえ
②所属
私立アフタースクール 非常勤スタッフ
③入職時期
2016年（週4日勤務）
④自分を表すキーワード
#勇敢 #情熱 #丁寧（周りの人の印象） #ニュートラル（その心は…前にも後ろにも動ける柔軟さ）
⑤普段の仕事内容
アドバンススタッフ（重ねた経験やスキルをもとに、団体でアドバンス認定されたスタッフ）
・運営スタッフの一日の担当表作成
・運営全体のスケジュール管理
・開室時における全体フォロー
・新規スタッフへの業務レクチャー
・ぬいもの系のイベント企画・開催
■子どもたちやスタッフの気持ちを聴いて、現場に生かす
ーなぜこの仕事に興味をもったのですか？
元々教員希望で教職を取り、中学校の教員として何年間か働いていました。それから結婚して、子育てが一段落した段階で子どもに関する仕事を探していたところ、ここの私立アフタースクールの求人を見つけ、応募しました。
ーこの仕事をする上で大切にしていること・視点は何ですか？
子どもたちと接するときに大切にしているのは、子どもたちの気持ちに寄り添うことです。また、スタッフの間では、チームワークとバランス感覚を大切にしています。チームメンバーが働いている上でどういう風に感じているかとか、そういったものを大事にして聴いたり、キャッチしたりして現場運営に生かしています。
ー子どもたちはさまざまな放課後の過ごし方をしているかと思いますが、その中で印象に残っている場面などありますか？
これまでおやつは、全員で一斉に「いただきます」「ごちそうさまでした」をしていたのですが、子どもたちが自分で好きなタイミングでおやつを食べられる仕組みにしました。遊びたい子はずっと遊んでいるし、 おやつをすぐ食べに行きたい子はそれができる。子どもたちが自分で考えて行動できるようになりました。
今、私たちの現場はスタッフ主導だったところから、子ども主体へと切り替わっている時期で、私も正直なところ、子どもに主導権を渡すところで悩んではいます。つい、口うるさく言ってしまうこともまだまだあります（笑）
でも、少しずつ大人が引いて、子どもたちにはできたことに対して「すごいね」と感想を伝えてあげたりしたら、もっと子どもたちが やる気や自信をつけていくのではないかなと思います。
■子どもたちの成長を感じる瞬間に喜び
ーこの仕事をしていて嬉しかった瞬間はどんなときですか？
昨年、夏祭りイベントがあったんですが、スタッフだけではなく、子どもたちも一緒に企画・運営をやったんです。子どもたちが自分たちで考えたものが形になって、お客さんをもてなすことができたときに、すごく成長しているなと思いました。大人も楽しむ姿を見せて、子どもたちも一緒に楽しむという瞬間はとても嬉しいなと思いました。
それから、子ども同士での揉め事があったりすると、子どもたちに真剣に話をしたりするんですが、そんなときの上級生の姿勢にも成長を感じます。私の言葉に対して「重ちゃん（重田さん）そうだよね、わかるわかる。」という目線で見てくれたり、低学年の子どもたちの気持ちを、「重ちゃん、この子は今こう感じているんだよ。」と教えてくれたりすることもあるんですよ。
これまで言ってきたことが伝わっているんだなと成長を感じますね。5、6年生になったら、周りで静観したり、フォローしてくれたりすることもあり、成長が見えるからこそすごく嬉しいなと思います。
■個性豊かでバランス感覚がいいメンバー
ー「私の拠点・チームのここがいい！」と思うのはどんなところですか？
皆さん個性的なんですが、すごくバランス感覚がいい方が多いところです。例えば、イベントがあると一気にイベントの方に注力してしまうこともありますけど、日々の業務も大切です。
子どもたちと接する中で、日々の仕事も大切だとみんなわかっているので、 そこでバランスを取る感じがすごいなと思います。あとはお互いに冗談が言えて、笑い合えることも多いですね。
―同じアフタースクールで一緒に勤務する中條さんからコメントが届いています！
「常に子どもたちのことを考え、保護者の気持ちにも寄り添い、そして、仲間の気持ちにも寄り添える重田さん。
今このときに何をすべきか、また困っている子、困っているスタッフはいないかなども自然と気がつきフォローに入ってくれる姿にみんなが救われています。
子どもの関わりの引き出しも多くて、子どものその時々の気持ちに合わせて関わりの強弱をつけるのも抜群！！みんなから頼られる重ちゃんです！」
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