むら

プロフィールに何を書いても、「イキッてる」感が出るような気がして、こわいです

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マガジン

  • 掌編小説集

    原稿用紙で10枚以下くらいの創作小説をまとめています

  • 今日の僕を明日の君へ

    長いです。読んでいただけたら、幸いです。

  • くさったさかなの目をしてる

    原稿用紙換算で100枚ほどの小説になります

最近の記事

「静かなるドン」を読み切った

よく漫画アプリやサイトの広告で、目玉として扱われている印象の強い「静かなるドン」。 高校生のころ(三十年前?)、深夜に、香川照之さん主演の「静かなるドン」が、ちょくちょく放映されており、結構面白くて、よく見ていました。 ちなみにヒロインは、喜多嶋舞さん。かわいかったです。 が、主役・ヒロイン、どちらも、今は、ちょっと微妙な感じなのも、30年という月日を感じます・・・・。 原作の漫画も、ずっと気にはなっていたのですが、全部で108巻という長大なお話。 二の足を踏んではいた

    • 安彦良和監督「ククルス・ドアンの島」で思うガンダムは兵器だという当たり前の事

      1.どうしてククルス・ドアンなんだろう?「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」がアニメ化、さらに原作者の安彦良和先生が総監督と聞いた時も、「最近のアニメは、じっくり作るから、どうなんだ? ご存命の間に完結するの?」と、失礼ながらも正直思ってしまったのですが、前々から制作が進んでいたのか、順調に完結しました。 「これで最後かな~、でも、このクオリティで再現されたなら、先生も満足だろうなぁ」などと思っていたら、同じく安彦良和監督で、ククルス・ドアンを題材にした映画が発表。

      • 西原理恵子氏における「オヤジ転がし」のアガリ

        1.楽しませてもらいました以前から西原理恵子氏のことを一回書きたいなー、とは思っていたのですが、氏の作品を熱心に読んでいたのは大分前になってしまったので、「今更書いたところで、現在のファンからすると、トンチンカンになってしまうだろうなぁ」と思って控えていたところ、 真偽の程は定かではないものの、ネットで騒がれたこともあり、ちょっと自分の考えをまとめたいなぁと思った次第。 西原理恵子氏の作品は、特に初期の作品は、ちょくちょく拝読させてもらいました。 今、wikiを見て、ざっ

        • 「十三機兵防衛圏」をやって思ったゲームで物語を語るということ(ネタバレなし)

          ゲームで物語を語る「物語」を語る手段というのは、かつては紙媒体を主軸にする他なかったけれども、テクノロジー進化と共に、「音」や「映像」も残せるようになり、そして、今では、TVゲーム(コンピューターゲーム)も一つの表現方法として確立しつつあります。 そこまで深い知識があるわけではないので、「pong」や「スペースインベーダー」といった、現在から振り返ると、非常にミニマムでシンプルだったTVゲームが、どのようにして豊かな物語性を獲得していったのか詳述することは出来ないのですが、

        「静かなるドン」を読み切った

        • 安彦良和監督「ククルス・ドアンの島」で思うガンダムは兵器だという当たり前の事

        • 西原理恵子氏における「オヤジ転がし」のアガリ

        • 「十三機兵防衛圏」をやって思ったゲームで物語を語るということ(ネタバレなし)

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        • 掌編小説集
          4本
        • 今日の僕を明日の君へ
          12本
        • くさったさかなの目をしてる
          9本

        記事

          「シン・ウルトラマン」は、特撮への思い入れがないと素直に楽しめないかも

          特撮には思い入れがないタイプの人間です。 でも、「シン・ゴジラ」は楽しめました。 ハリウッドでは、マーベルを中心に大人でも楽しめるSF娯楽作が量産される中、日本でもついに、独自色あふれるエンターテイメントが生まれた、と、当時は感慨ひとしおでした。 なので、「シン・ウルトラマン」も楽しみにしておりました。 ただ、「シン・ゴジラ」は、庵野秀明監督がメインだったの対して、「シン・ウルトラマン」は樋口真嗣監督。 樋口真嗣監督と「シン」と言えば、「進撃の巨人 ATTACK ON TI

          「シン・ウルトラマン」は、特撮への思い入れがないと素直に楽しめないかも

          徳川園のお写真

          名古屋で仕事があったんだけど、午前中は暇で、せっかくの機会なので、徳川美術館に行ってきました。 が、常設展示は、ちょっと見せ方が古いかな~と思わないでも。 むしろ面白かったのは、企画展の歌川広重による東海道五十三次の浮世絵で、限られた色数で、いろんな地方を、様々な構図で描いているので、すげーなーと単純に感動しました。 葛飾北斎の「富嶽三十六景」を見た時も思ったけど、現物じゃないと、本当の鮮やかさ・美しさを知ることは出来んね。 というわけで、美術館に併設された徳川園のお写

          徳川園のお写真

          xperia pro-i メインカメラの比較

          買う理由α7RIVを所持しています。 満足して使っているのですが、やはり重い。大きい。 昔の一眼と比べたら軽量とは言え、普段から持ち歩くといったレベルではない。 「コンデジ欲しいな~」と思うようになったのですが、でも、「携帯とコンデジを、わざわざ両方を持ち歩くか?」と問われると自信もなく。 「携帯とコンデジが一緒になったら、買うんだけど」と、のたまわっていたところ、発表された「xperia pro-i」。 大型の1.0型イメージセンサー搭載で、「カメラ、極まる。」というキャ

          xperia pro-i メインカメラの比較

          「カムカムエヴリバディ」-重箱の隅をつつくよりも、大きな流れを楽しむドラマ-

          三部構成「カムカムエヴリバディ」が終わりましたね。 戦前から戦後、そして現代と、ヒロインが次々と交代していくというのが目新しい枠組みでした。 そもそも、NHKの朝ドラは、最初の1週、または2週で幼少期を描き、それからは、 1.地方における未成年時代で、ご当地の文物を紹介しつつ、家業(第一次産業が多め?)について描かれて、 2.大人になると上京(または上阪)して、都会で生活、新しい環境での苦労と成長を経由し、 3.なんだかんだで実家(地元)に戻って、これまでのキャリアを活か

          「カムカムエヴリバディ」-重箱の隅をつつくよりも、大きな流れを楽しむドラマ-

          物語という神が殺される現場を映画館で目撃できる「大怪獣のあとしまつ」

          デビルマン再臨なの?映画館で予告編を見た段階では、「シン・ゴジラの後では、ちょっとひねりを加えないと、特撮モノも制作OKが出ないのかな~」程度に思っていました。 「よっぽど評判にならなかれば、見ることはないだろうなぁ」くらいの気持ちだったのですが、映画が公開されると、巷では、「令和のデビルマン」とまで言われる状況。 「デビルマン」と言えば、湯浅政明監督のアニメ版「DEVILMAN crybaby」(2018年)が傑作と名高いです。 それをもってしも、「デビルマン」の映像

          物語という神が殺される現場を映画館で目撃できる「大怪獣のあとしまつ」

          親のワクチン接種予約を代行して考える アナログとデジタルの間で働かされるのは人間

          うちの母に、コロナワクチンの三回目接種券が届いて、思ったことを書かせてもらいます。 どこの自治体も似たりよったりだと思うのですが、接種券と一緒に、対応している病院のリストが同封されていました。 そこには、母の行きつけであり、かつ、一回目二回目も注射を打ってもらった病院も載っていました。 ただ、前回と違うのが、問い合わせ方法が、「ホームページから」となっているところ。 URLも記載されているのですが、そんなアルファベットと記号の羅列なんか見ても、齢七十の母からすれば暗号文み

          親のワクチン接種予約を代行して考える アナログとデジタルの間で働かされるのは人間

          実写版「カウボーイビバップ」という夢

          最近のNetflixの勢いからして、もしかしたら、大傑作が生まれるのかもしれないと期待していた「カウボーイビバップ」の実写版ですが・・・・・、 残念がら、シーズン1で終了。 もちろん、Netflix側の評価と、作品の評価はイコールにはならないのですが、しかし、全10エピソードを見終わった感想としては、「だね」というのが正直なところ。 ビバップサイド 予告編が出た段階では、決して世評は悪くなったと思うのは僕だでしょうか? 僕としても、「これはこれで」と期待しておりました。

          実写版「カウボーイビバップ」という夢

          「しゃべるピアノ」#ショートショートnote杯

           私は「イタい子」だった。不思議ちゃんを目指し、わざとらしい奇行を演じていた。  とある音楽家の「楽器と対話する」という発言から、「私はピアノとおしゃべりできる」と言い張り、昼休みには、体育館のグランドピアノに、「どう、最近?」と話し掛けていた。  しかし、小四の終わり頃になると、そのキャラ設定に行き詰まりを覚えた。単なる「物」へ話し掛けている姿に可愛らしくはなく、可哀想に見えることに徐々に気が付き始めていた。  肌を刺すような寒い放課後、運動部の邪魔にならないようステージに

          「しゃべるピアノ」#ショートショートnote杯

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          とんぼ

          とんぼ

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          「アナログバイリンガル」#ショートショートnote杯

          「売り場に来てくれ」と一階に下りると、金髪碧眼の白人が、身振り手振りを交えて必死に何かを訴えている。 「お前、英語できるだろ」と言われたが、アメリカに二週間ホームステイしただけ。 早口でまくし立てる白人は仕切りに「フジサン」と口にしている。が、それを、どうしたいのかさっぱり分からない。 コピー用紙に、マジックで不細工な日本を描き、現在地である本州北部を「ヒアー」と指し、中程に山を描いて、「フジサン」と伝えた。「ベリーベリーロング」とも付け加えたが、白人は、「センキュー」と紙を

          「アナログバイリンガル」#ショートショートnote杯

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          秋も、もう終わり

          秋も、もう終わり

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          おかえりモネ -よいドラマだったとは思うけど、視聴率が奮わなかったのも理解できる-

          欲しいものは欲しいと云え 「おかえりモネ」が、無事最終回を迎えました。 でも視聴率は苦戦したようですね? 基本、オリジナル(モデルとなる人物がいない)で現代を舞台にすると、 ・若い女性が主人公 だけども、 ・メイン視聴者は、必ずしも若い女性ではない ということで、ある程度年齢が上の人からは、「共感できる孫キャラ」が求められるのだけれども、若い層からすると、「朝ドラ的良い子ちゃん」が、どうにもリアリティを感じられず、馴染めない、嘘くさいとなって、うまーく世間に向かってウネリのよ

          おかえりモネ -よいドラマだったとは思うけど、視聴率が奮わなかったのも理解できる-