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くさったさかなの目をしてる

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記事一覧

くさったさかなの目をしてる(09)

[最初から読む] [一つ前を読む]  疲れているはずなのに、いつもと同じように携帯が鳴る前に…

むら
3年前
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くさったさかなの目をしてる(08)

[最初から読む] [一つ前を読む]  壁を透過して廊下から漂っていた、帰路につく勤め人たちの…

むら
3年前

くさったさかなの目をしてる(07)

[最初から読む] [一つ前を読む]  各々共有すべき情報の吐き出しが終わって仕事に取り掛かろ…

むら
3年前
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くさったさかなの目をしてる(06)

[最初から読む] [一つ前を読む]  ハンドソープで手を泡だらけにしている私に、昨日の巨人軍…

むら
3年前

くさったさかなの目をしてる(05)

[最初から読む] [一つ前を読む]  他人の視線などお構いなし、自分らしか存在しない世界で生…

むら
3年前

くさったさかなの目をしてる(04)

[最初から読む] [一つ前を読む]  部屋に戻ると、入社二年目のヤマキがサンドイッチを片手に…

むら
3年前
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くさったさかなの目をしてる(03)

[最初から読む] [一つ前を読む]  駅に降りた大量の人々は、地下通路から街路樹の茂る歩道に出ると陸続と剥離していき、都庁を過ぎて中央公園に至ると、大分まばらになる。園の外周に沿って歩き、大通りを渡って細い路地に入ると、小ぢんまりとしたビルが居並んでいる。その中で一際のっぽな建物、一階のラーメン屋は三ヶ月前にオープンしたばかり、その前に入っていた喫茶店は一年、パスタ屋は半年しか保たず、多くの飲食店がやむにやまれずテイクアウトを始めなくてはいけないという悪条件では最短記録の更

くさったさかなの目をしてる(02)

[最初から読む]  奇妙に入り組んだ細い道に合わせて建つ背の低いアパートや小さな一軒家を経…

むら
3年前
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くさったさかなの目をしてる(01)

 スマホのアラームが鳴る前に目を覚ますのが当たり前になった。そのまま二度寝をすることもな…

むら
3年前
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