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520.ねえ、人の背中を見てごらん~どう?その人の幸せが見えるかもしれないよ~

coucouさんのお仕事論㊴


1.人には誰でも後ろ姿に言葉があって、表情があるんだよ


ねえ、みんな~

人の後ろ姿って気にしてみたことはあるかな~

coucouさんもそうなんだけれど、人は前から見て人を判断してしまうよね。

そう、前から見た方が相手の気持ちがわかりやすい。

でもね、意外と正面から見た姿ってね、真実じゃあないかもよ。

だってね、喜怒哀楽って簡単に作れてしまうもんね。

そう、営業スマイルもある、マニアル通りに笑顔で接する。
嫌な相手でも我慢してその場を作ろう、頭に来ていてもそんな顔をしない、っていうように、意外と正面って見えすぎるせいなのか、なかなかわからないものだよね。

まして初対面の人と出会う場合、お互いに猫かぶりもあるし、本音でつき合うのは難しい。


でもね、本当の真実の姿って、後ろ姿に在るんだとしたら、みんなはどう思う~どう感じるかなあ~

coucouさんって、いつも後ろ姿と正面を見比べる変態趣味があるんだ。

え~みんなもそうだって?

そうなら説明しやすいね~

ではね、次の絵を見てほしい~

全部後ろ姿の有名な絵なんだ~

ムンク 《海辺に立つ娘(孤独なる者)》1896年 「孤独なる者」という題名はムンク自身が付けたもの。でも、「孤独」というわりには、coucouさんにはそう感じない。真っ白いドレスの後ろ姿を妄想すると、これから朝陽が昇るのを待つ姿にも見えるし、背筋はピッと張り、美しい後ろ姿に見える。
アウグスト・マッケ 《帽子屋》1913年 ドイツ表現主義の画家マッケは、決して声高にではなく、現代人の孤独を語る。これも「孤独」、coucouさんには感じない。楽しそうに帽子を眺めながら何かを想像している貴婦人に見える。首元が嬉しそうに感じる。
フリードリヒ《朝日の前の婦人》1818年頃 「朝日」ではなく「夕日」という説もある。いずれにせよ彼女 が向き合うのは、自然の荘厳。この後ろ姿は圧巻ですね。coucouさんはね、タイトル通り朝陽だと感じる。だって、両手を広げるご婦人の笑顔を感じるし、幸せすら漂う気がする。


フリードリヒ《窓辺の婦人》1822年頃 暗い室内から明るい自然へ。フリードリヒのこうした作品 には象徴的意味合いがこめられている。左肩が少しばかり下がり頭も全体も左に向いている。coucouさんには美しい自然と、鳥や動物たちを見ているように思える。ああ~幸せのひととき。




2.「人間の心は眼や表情にもあらわれるが後姿にはっきりあらわれることを忘れてはならぬ人は後姿について全」

【作者】亀井勝一郎【生没年】1907~66【職業】評論家【出典】『大和古寺風物誌』より


作家の亀井勝一郎さんのこんな言葉を見つけた。
「人間の心は、眼や表情にもあらわれるが、後姿にはっきりあらわれることを忘れてはならぬ。人は後姿について全く無意識だ。そして何げなくそこに全自己をあらわすものだ、後姿は悲しいものである」

という意味だそうだけれど、最初の絵のように後ろ姿は「悲しみ」だけでないとcoucouさんは思っている。ただ、人の後ろ姿にはその人の表情が現れている気がしている。

人間ってね、自分の前から来る攻撃や危険や障害にはいつでも体制を作れるけれど、自分の背後に関しては無防備に近い。
それは後ろに眼がないもんね~

だけどね、正面はしっかりと守れても、後ろ姿はごまかせない、隠せない、いや、一番正直かもしれないと思うんだ。

人ってね、元気がない、悩んだりすると背中がしぼむ~
coucouさんは腰痛持ちだから長時間歩きすぎると背中が曲がる~

ね、よく見てごらん~

元気な人の背中と、元気のない人の背中ってまるで違うんだよ~
反対に、楽しそうな人、幸せそうな人の背中を見てごらん、何か嬉しそう、幸せそうに見えるんだよ~

そう、背中にも自分がはっきりと現れるんだよ~

例えば、悪い人、〇〇の人の歩き方や後ろ姿を見れば、それだけでどんな人かわかるよね。(coucouさんはガニ股歩きだから悪党に見える…)

また、子どもたちを見て~
子どもたちって、前から見ても後ろから見ても可愛らしいし、何よりも元気いっぱい。楽しそうなときは後ろ姿だけで判断ができるはず。

デート中の男女はどう?
前から見ても、後ろから見ても幸せそうだよね。

お年寄り夫婦はどう、二人で支え合って手を繋いで歩く姿は後ろからでも写真を撮りたいくらい羨ましく思うcoucouさん。

スポーツ選手はどう?
前から見ても、後ろからでも、横からでも、どんな場面でも精悍さを感じるし、真剣さや、頑張りもよく見える。

何よりもその必死な姿からその人の考えだって読み取れる場合もあるよね。夏の甲子園なんて、無名の知らない選手ばかりなのに身近に感じてしまうのはなんでかな?

やっぱり感じるよね、みんなも。


人生の重荷を背負った背中を見ると、後ろ姿は苦しそう…。
いつも威張っていて、虚勢がうかがえる人、
無欲と淡泊な正義感に満ちた人など、
人の背中はみんな違う~
背中って正直で真実の表情をしている。

みんなその表情はね、はさまざまな気がする~

じゃあね、後ろ姿が悲しそうな場合って、その人の人生の重荷がにじみ出ているような気がする。

そして、亀井さんのこの言葉「後ろ姿の悲しみ」は、彼自身が投獄され挫折と壮絶な苦しみ味わったことが、自分の姿が投影されて後ろ姿が悲しみに見えたのかもしれない。

©NPО japan copyright association


coucouさんのホームページだよ~みてね~

 

Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

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