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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年9月の記事一覧

アバター2はどちらで観るべきか〜ドルシネとIMAXの両方で観た感想〜

アバター1(ジェームズ・キャメロン3Dリマスター)をDolby CinemaとIMAX with Laserの両方で観覧してきたので、どちらが良かったのかなどを項目ごとに纏めます。 現在上映中のアバター1にも、年末公開予定のアバター2(ウェイ・オブ・ウォーター)にも当てはまる内容になると思いますので、参考にしていただければ幸いです。(*2022年9月29日現在) ▼プロローグ〜13年前〜2009年の暮れ。いや、明けて2010年の初春でした。私は当時住んでいた東京葛飾区から

遂に公開!台湾ホラー映画『紅い服の少女』シリーズ

 台湾のホラー映画ブームのきっかけとなった『紅衣小女孩』シリーズ2作品が今週末、邦題『紅い服の少女 第一章 神隠し/第二章 真実』として遂に日本公開となる。台湾での公開(第一章は2015年、第二章は2017年)から5年以上が過ぎた。  台湾で初めてホラー映画が作られたのは1970年代のことだ。当初は『聊斎志異』など中国の有名な古典小説の映画化からはじまり、1976年に台湾で初の現代ホラー映画『鬼嫁』が作られたが、戒厳令が敷かれた社会でホラー映画はその後ほとんど作られることは

【ハードボイルド過ぎる高校生活へ】映画『BRICK ブリック』感想【ようこそ】

『BRICK ブリック』は学園モノとハードボイルドを掛け合わせた異色の青春映画だ。監督は『LOOPER ルーパー』、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン。主演は『500日のサマー』、『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レビットがつとめている。 今やすっかり有名監督となったライアン・ジョンソンだが、長編デビュー作である今作もサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するほか多数の映画賞を受賞・ノミネートされており、既にその才能を発揮させ

Netflix配信のブロンドを鑑賞して

今日ずっと楽しみにしていたNetflix配信のブロンドを鑑賞しました。 元々マリリン・モンローが好きなので、楽しみにしていました。 Twitterのレビュー記事を見ると、観るのにはばかれるような内容だったので一瞬観るのに迷いましたが、マリリン・モンロー好きとしては観るしかないだろうと思いました。 結論から言うと、亡くなってもなお、性搾取されて悲劇として描かれる彼女が辛過ぎて、救いが無く、観た後に悲しくて吐き気が止まらなかったです。 彼女はセクシーでキュートで皆に愛され

映画レビュー 松本人志監督作品『しんぼる』(2009年) ※ネタバレ

「しんぼる」(2009年公開)は、松本人志氏監督作品2作目ですが、2022現時点までの全4作品のうち、最も見やすい作りになっていると思います。 それは、冒頭から提示される世界観があまりに斬新なものであるために、中盤以降で観客を裏切るような展開は控えめになり、気疲れするような急激なストーリー展開は抑えられて、冒頭の斬新さのまま突っ切るような作りになっていると思うからです。 冒頭から物語の終わり間際までは、松本氏演じるパジャマ男のシークエンスと、メキシコのプロレスラー"エスカル

失われた愛を求めて、誰もが「2046」へ向かう。ウォン・カーウァイ監督『2046』

2004年に公開された本作、日本からは木村拓哉が出演するなど、アジアのスターを集結させたウォン・カーウァイの新作とあって大変話題になりました。 私も当時は『欲望の翼』と『花様年華』と繋がりがあるらしい…程度の情報で観に行きました。 やっぱりトニー・レオンの演技! 『花様年華』のチャウを本作でも演じるトニー・レオン。 1962年と1966年のチャウは同じキャラクターなのに振舞いはまったく違います。 チャン・ツィイー演じるバイと初めて出会ったとき、足先から顔へ這うように移ってい

映画『この子は邪悪』片岡翔監督TCPインタビュー

『ここでしか聞けない』映画の"ウラバナシ"をお伺いする TCP Interviewのお時間。今回は、第六弾となる受賞者インタビューを、現在絶賛公開中の映画『この子は邪悪』監督・脚本を務めた「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」で準グランプリを受賞者、片岡翔監督(脚本作に『町田くんの世界』『ノイズ』「消しゴムをくれた女子を好きになった。」、著作に「さよなら、ムッシュ」「その殺人、本格ミステリに仕立てます。」など)にインタビュー。 心に傷を抱

ウォンカーウァイと私の夏。

「ウォンカーウァイ」と聞くと苦ーい気持ちで首を振ることを繰り返してきた。 中国語を勉強し始めて早6年。 中華圏の文化に惹かれて、中華圏の映画はかなり熱心に見てきたが、唯一手が出せていないのがウォンカーウァイだったのだ。 7.8年前に動画配信サイトで2046だったか花様年華を見ようかとしたこともあったけど、 よくわからなくて開始20分くらいで見るのを諦めてしまった記憶がある。 そんなこんなで、ウォンカーウァイにはなんとなく苦手意識があったから 大好きな映画館のシネマート

U-NEXTで観れるオススメ旧作3選

お久しぶりです。 「まだまだ暑いですね~」と話してたばかりなのに、気付いたらもう秋ですね。 自分は夏休みを利用して海外に行っていたこともあり、 新作映画を映画館で全然見れておりません。 そのためいつもやっているような新作の紹介が出来ません。 それでも色んな映画を皆様に紹介したい!! ということで久しぶりに旧作のオススメをご紹介させて頂きます。 どうも、最近はスプラトゥーン3にハマり眠れぬ日々が続きそうな映画部のゲーマー君嶋です。 以前紹介した”初鑑賞の旧作オススメ”的な記事

映える画 = 映画

友達と飲みながら 「オールタイムベスト10は?」 という議論を やんや やんや するのが とても好きです それは映画でも 音楽でも 漫画でも なんでも良いのですが ~~~~~~~~~~~ 深田晃司さんの最新作(監督・脚本・編集) 「LOVE LIFE」を 映画館で がっつりいただいてきました 大盛りで 愛と人生の 淵に立っているような 深田監督の 本気のしるしを まざまざと 見せつけられまくり 演出、画面構成、 衣装、音響、 すべての要素が きれきれのきれ二乗 きれ

「日本の映画界に恩返しがしたい」井上梅次、月丘夢路の思いが映画財団になりました

はじめまして、井上・月丘映画財団です。このたび、noteを始めることにしました。どうぞよろしくお願いします。 私たち「井上・月丘映画財団」について、ご紹介します。井上・月丘映画財団は、日本の映画産業が最も勢いがあった昭和30年代前半にたくさんの作品を残した、映画監督の井上梅次と女優の月丘夢路の思いを受けて、2013年に設立しました。 「日本の映画界に恩返しがしたい」井上梅次の生涯の映画監督作品は114本。その妻で大映、松竹、日活の看板女優だった月丘夢路の映画出演作品は10

ハンガリー映画の狂モダンに笑う。    日本の国旗をこれほど魅力的に描いた監督を私は知らない。このワンカットをみるだけで映画のを良し悪しを見抜くことは可能かもしれない。それが映画のマジックだ。

映画「秘密の森の、その向こう」

監督:セリーヌ・シアマ 原題はPetite Maman。直訳は小さな母だけどフランス語では"大人のように振る舞う子供"というニュアンスも含むそうで。邦題つけずにPetite Mamanままでいいじゃんね。なんてね。 あらすじ 〜祖母が亡くなり、母が姿を消した日。8歳のネリーが森で出会ったのは母と同じマリオンという名前の少女。その少女の家に招かれるとそこはおばあちゃんの家だった 。〜(※チラシのあらすじコピーじゃけどわかりにくいっすね。トレーラーご参照ください) すごいです

キャッチフレーズが輝いていた、あの頃の映画

いまや映画は配信ばかりで観ているけれど、やっぱり映画館は特別だ。 映画のポスターやCMに煽られて、公開日が待ち遠しかった頃を思い出す。 何度も目にする映画のポスターで、キャッチフレーズなんかは暗記していた。 このキャッチフレーズのことを惹句と言う。ざっくりだが、映画のコピーのことだ。 私は『もののけ姫』の惹句が今でも印象的。 覚えている方もいらっしゃるだろう。 「生きろ。」である。 この力強いフレーズは、名コピーライター糸井重里氏の作である。 同じくジブリ映画の惹