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Netflix配信のブロンドを鑑賞して

今日ずっと楽しみにしていたNetflix配信のブロンドを鑑賞しました。

元々マリリン・モンローが好きなので、楽しみにしていました。

Twitterのレビュー記事を見ると、観るのにはばかれるような内容だったので一瞬観るのに迷いましたが、マリリン・モンロー好きとしては観るしかないだろうと思いました。

結論から言うと、亡くなってもなお、性搾取されて悲劇として描かれる彼女が辛過ぎて、救いが無く、観た後に悲しくて吐き気が止まらなかったです。

彼女はセクシーでキュートで皆に愛されるアイコン的な存在です。

だからといって性搾取され、男性から利用されるために産まれてきたわけでもありません。

この作品は、約160分近く彼女の悲劇と搾取がひたすら続くものになっていて映像化するのも彼女に失礼ではないかとすら思いました。

レイプや流産、中絶のシーンもあります。
かなりセンシティブな内容も描かれていてセカンドレイプをしているのでは無いかとすら感じました。

妊婦として、観るのはかなり苦しくて当事者のマリリン・モンローの気持ちを考えるともっと苦しくて辛くて、わざわざ辛く苦しいシーンを描いてどう表現したかったのかが見えませんでした。

没後もなお、女性軽視や性搾取は続いていく宣言のようにすら感じました。時代錯誤も甚だしいのと、男性優位を表現したかったようにも感じさせるような作品でした。


そこで、マリリン・モンローが好きな私から、ブロンドを観てしんどい気持ちになってしまった方におすすめの作品があります。

山口路子さんが著者
「あなたの繊細さが愛おしい マリリン・モンローという生き方」

この作品はマリリン・モンローを研究されている山口さんが彼女に対する敬意と美しさを表現されていて、彼女の良さを存分に表している素敵な作品です。

色々な困難がある中でも立ち向かったこと、友人に恵まれていたこと、婚姻関係にあった方とのエピソードがしっかりと書かれていて、マリリン・モンローへの愛も伝わるものでした。

伝記や歴史作品は舞台となった時代や人物に敬意を払い、丁寧に描くことがかなり重要だと思うんです。

ブロンドの原作を読んでいないので偉そうな事を言ってしまっているとは思うのですが、
ほかの登場人物の描き方があまりにも雑で、18禁のシーンばかりがグロテスクに描かれているのは腑に落ちませんでした。

あまり作品のことを考えすぎると具合が悪くなりそうなので、無理しないで書くのをやめようと思ったのですが、この感情も含めて記事にしようと思いました。

アナ・デ・アルマスへのマリリン・モンローの憑依具合・研究を重ねたからこそ出来る表現はとても素晴らしく、小鳥のさえずりのような美しい線の細い声もマリリン・モンローにかなり似ていて、作品で1番素晴らしい点だと思いました。彼女のマリリン・モンローは愛を感じ、敬意を感じました。


あくまでも私の意見なので、異なっていたり不快な思いをする方もいるとは思いますが、感じたことを素直に発信しようと思います。

見ていただき、ありがとうございます!

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