井上梅次と石原裕次郎 ~窓の下に裕次郎がいた~ #01
11本の助監督を経て、28歳で監督になった井上梅次。当時日活では、五社協定のため世間に名の知られたスターを使うことが困難な状態で、「新しい時代を感じさせる新たなスター」が常に探し求められていました。
井上は次々と新しい役者の才能を見出して起用し、彼らのための適切な名前やシーン、役柄を与えスターとして育てました。
なかでも当時、未完の大器であった石原裕次郎を見出し、日本映画界を変える存在に育てた背景には、さまざまなストーリーが残されています。残された資料、井上の著書などから