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11/26(日)まで、国立映画アーカイブ展示室にて月丘夢路 井上梅次 100年祭を開催中です

こんにちは、井上・月丘映画財団です。

日本で唯一の国立映画専門機関である「国立映画アーカイブ」(東京都中央区京橋)にて、8/22(火)~11/26(日)までの約3カ月間、「月丘夢路 井上梅次 100年祭」を開催中です。

期間中は井上・月丘映画財団が提供する作品資料、個人資料の特別展示のほか、10/31からは関連上映も開催されます。


展示企画

7階の国立映画アーカイブ展示室にて、当時の映画のパンフレットや雑誌、映画ポスターのほか、井上梅次直筆の台本、二人にまつわる新聞記事、往復書簡なども展示されています。

展示企画では、歌手でもあった月丘夢路のレコードの視聴も可能です。第3回紅白歌合戦(1953年)に出場した際に歌った「新雪」も聞くことができます。

几帳面な性格だった井上梅次が残した、スクラップブック、台本、関連資料が多数展示されています
月丘夢路の宝塚歌劇初観劇時の日記
映画「華麗なる一族」撮影で使われた応接セットの展示も。

映画「華麗なる一族」(1974年、東宝)は志摩観光ホテルにて撮影が行われました。このソファとテーブルは撮影用に作られたものですが、月丘が気に入って購入したとのこと。その後、月丘の世田谷の家で使い、13年前からは倉庫を借りて保管しています。

月丘夢路講演会会報誌
井上と月丘の往復書簡。多忙を極めておりほとんど家族がそろうことがなかったため、手紙は当時の家族内の唯一のコミュニケーションツールでした。
井上梅次愛用のカメラ
作詞、脚本、本の執筆など「言葉」にもこだわった井上梅次の発言集の展示も

関連映画上映

10/31(火)から11/26(日)の26日間は、国立映画アーカイブ2階の長瀬記念ホールOZUにて、特集上映「月丘夢路 井上梅次 100年祭」がスタートいたします。

二人の数多くの監督作品・出演作品のうち29作品を上映。「火の鳥」「月蝕」「鷲と鷹」「危険な関係」「夜の牙」などの井上梅次監督・月丘夢路出演作品ほか、下記の映画も上映されます。

ひろしま

月丘夢路主演作品。終戦後わずか8年の1953年に完成しベルリン国際映画祭長編映画賞を受賞しましたが国内上映は実現しなかった幻の作品です。(ご紹介ページ

乳房よ永遠なれ
月丘夢路主演作品。映画監督 田中絹代の代表作。2022年の日活創立110周年「Nikkatsu World Selection」にて「過去10年間に世界50カ国以上で上映され、高く評価されている名作8本」の一つとして上映された作品です。(関連サイト:Nikkatsu World Selection

華麗なる一族
山崎豊子の同名小説を山本薩夫監督が映画化した超大作。本作品の撮影のために作られた応接セットが期間中、限定展示されています。

嵐を呼ぶ男
石原裕次郎主演、井上梅次監督作品。石原裕次郎を一躍国民的スターにした大ヒット作。「おいらはドラマー」の歌いだしで知られる主題歌の歌詞は井上梅次の作詞によるものです。

踊りたい夜
井上梅次が原案、脚本、監督を担当したミュージカル・ドラマ。現代でも記念上映のたびに反響のある注目の作品です。

上映日時はこちらからご確認ください。

国立映画アーカイブとは?

映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点として、
映画を保存・公開する拠点としての機能、映画に関するさまざまな教育拠点としての機能、映画を通した国際連携・協力の拠点としての機能を有しています。


2022年より今年にかけて、月丘夢路、井上梅次の生誕100年に関連して、シネマヴェーラ渋谷における「月丘夢路生誕100年特集」「生誕100年記念 映画作家井上梅次」西武池袋本店「レトロ百貨展」など様々な貴重な機会を頂戴しました。本当にありがとうございました。

今後も、当時の資料や写真、エピソード等の発信を通じて日本映画・演劇界の活性化、国際的普及に微力ながら貢献してまいりたいと考えていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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