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なんだろう

301
自分でも不思議に思う詩のような、エッセイなのか…内容もなんなのでしょうか?と思うような作品です
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2024年3月の記事一覧

手のひらの恋

手のひらの恋

小さなもの

小さすぎて見逃すもの

小さな恋

ずっとこころの中に抱えている

時々忘れそうになる

それでも思い出す

こころの支え

うちひしがれそうになると現れる

手のひらに握りしめ

つぶれてしまいそう

それでも手のひらをそっと開けてみる

そこにはいつも私の恋はある

小さいけれど輝いている

私の希望

もう一編出来ました…
かわいらしいお題、大好きです🍀

手のひらの中の恋

手のひらの中の恋

小さな小さな恋をした

淡い淡い物語

自分のことなのに
遠くを見つめるように

手のひらに乗るような

今までとは違う感覚
不思議な気持ち
ふわっとあたたかい

こころの中に蝋燭のような焔が湧き出す

そんな恋をしてみたい

どんな恋でしょうね❓

すぐに消えてしまうような…感じかなぁ~💞

無言の行間

無言の行間

こころのつぶやきを

目一杯

したためる

それがいいのか

わるいのか

無言の行間

言わぬが花

しあわせですか

しあわせですか

昔々の思い出ばなし

伯母の家で従姉たちが美味しそうにパンを食べている

従姉たちは勝手に冷蔵庫を開けパンを出す

伯母さんは嬉しそうにわたしにもパンをくれようとする

従姉たちも楽しそう

そこで目が覚める

なんだ夢か…

伯母は亡くなって十年が経つ
最期は従姉ひとりに見送られ

従姉にはなんにも話さなかった
ずっとだんまり

葬式代も無く
従姉は母にせびってきた

伯母の家は祖父の代まで余

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いくつもの桜色

いくつもの桜色

桜色が青空に映える

「あれはなに?」
「桃かな」
「イヤ、違うね」
「どこかに名前が書いてない?」
「ヒガンザクラだって…」
色の濃い桜だった

「あれも、これも桜の木よ」
彼女が言うのはソメイヨシノのことである

淡い薄ピンク
まだまだ咲かない
蕾は硬い

上野公園の桜並木

三月初め
華さんのお店の中から
見渡せる
河津桜が満開だった

ソメイヨシノより色が濃く
ヒガンザクラより薄い色

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くらべない

くらべない

みんなそれぞれ輝いている
あの人もこの人も

こころのなか
くらべている
うらやましいと

わたしだって
うらやましいと思われる

子供が巣立って

孤独、孤独というけれど
その孤独を望んでいたのはわたし自身

さよならはいつか必ずやって来る

わたしだって彼の世に還る

あなたとわたしの生き方は何がちかったの

わたしは必死に生きてきた
あなただって

人間性、それとも…

くらべない
くらべな

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後悔

後悔

してはいけないもの

それでもやって来る

もう会えないから

十字架

十字架

祈りの時

線香が折れる

線香立ての中
線香がクロスをする

偶然には思えない

横の線香は火がついて
縦の線香と交わる時

そっちにも火がうつる
十字架の線香の火

天の国ではブッタもイエスもない

今日は彼岸

暗々裏

暗々裏

また教えられました

『暗々裏(あんあんり)』

このような言葉があるのですね

密かに、内密にことを進める

私はどちらかというと何でもオープンにする質の人間です
だから『暗々裏』という言葉とは無縁でしょうか
全てをオープンにすることはないけれど隠し事は苦手です

恐らく不器用な人間です
素直というか
すぐに顔に出るというか
正直者

すみません、自分で言っていればキリがないですね…

あきらさ

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トーハクへ

トーハクへ

久方ぶりに上野まで
東京国立博物館へ向かう

上野の駅は出口が変わっているという
また浦島太郎か…
前に来たのはコロナ前

少し変わっていただけだった
大丈夫

『中尊寺金色堂』特別展を見に行く
中学の修学旅行で行って来てからは一度も行けていない中尊寺金色堂

一緒に行ったYちゃんも同じ中学からの友達で
彼女もやはり修学旅行以来中尊寺には行っていない

母が元気な時には時折トーハク(東京国立博物館

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合わせ鏡

合わせ鏡

合わせ鏡?
恐い、恐い

都市伝説
嘘、嘘、嘘

合わせ鏡をしてみると
彼の世に還った人に会える

母がニコニコ笑ってる
じいちゃんもばあちゃんもいる
みんなが笑顔

父方の縁者は出てこない

そう、私が嫌いな人たちだから

父は母が連れてくる
父方のばあちゃんはすでに生まれ変わっている
ウソがマコトか分からぬが私の息子

こんな変な話しはあるのかと…
あるんだなぁ
魂は何回も何回も生まれ変わる

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日付変更線

日付変更線

昔々、その昔

思ひ人におしゃれなジャズバーに連れて行ってもらいました

もうすぐ終電がなくなる前
思ひ人と名残惜しげに
改札の前
「あぁ、日付変更線を越えちゃた」
言うわたし

思ひ人は一瞬えぇ?という顔をして
「まだニュージーランドなら日付は変わっていないよ」
と返してきた

「そうか、ニュージーランドはまだ昨日なんだ」

「ほら、もうすぐ電車が来るよ」

小さな声で
「帰りたくないな」と言っ

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こだまでしょうか

こだまでしょうか

こだまでしょうか

金子みすゞ

「遊ぼう」っていうと

「遊ぼう」っていう

「馬鹿」っていうと

「馬鹿」っていう

「もう遊ばない」っていうと

「もう遊ばない」っていう

そしてあとでさみしくなって

「ごめんね」っていうと

「ごめんね」っていう

こだまでしょうか

いいえ誰でも

……………………………

金子みすゞ

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母の帛紗

母の帛紗

わたしは母がお茶をやっていたことを知らない

ただ家にお茶に使う道具があっただけ

母がお茶を習っていたのは伯母から聞いていた
伯母は母の内緒話をしてくれた
それはわたしが独りで伯母の家にいった時のこと

母とはそんな話しをしなかった
母の娘時代の話しは御法度だった
母は封印していたようである

だからわたしも知らんぷり

ところが五月にお茶会がひらかれる

昨年の夏に初めてお茶を飲む機会があった

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