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読書2021

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2021年に読んだ読書感想文。
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2021年11月の記事一覧

論語/金谷 治 訳注

高校時代、古文・漢文が大嫌いだった。
授業は退屈すぎて寝てるか、無視して小説を読んだ。
そんな私が歳を重ね論語を手にしたが、正直ほとんど意味はわからない。
しかし真理だからこそ、古代から消えずに伝わっていることは理解できる。
耳にしたことのある古人の哲学と言葉のリズムが心地よい。

◎MEMO
学びて思わざれば則ち罔(くら)し。 思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し。
利に放(よ)りて行えば、怨み多

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ユダヤの商法/藤田 田

1972年刊行とは思えない現代に通じる教え、読み物としても面白い。
儒教的な経営学は目にしたことあるが、こちらはユダヤの教え。
きれい事ではなく金儲けに徹する考えが、今の日本に必要な気がする。
世界中に散らばるユダヤ人の影響力や法則、為替の話など興味深い。
レイ・クロックのマクドナルドに目を付け、日本で展開したのは必然か。

◎MEMO
金持ちから儲けさせてもらう
きれいな金、きたない金はない

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スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル

率直な印象は、10年ほど前から流行っているアメリカ発の啓発本。
実験の実例を交え、自己変革へのポイントを探っていく。
若干の読みづらさと、少し面白みに欠けているようにも感じたが。
知らないことも多く、スマートな現代人が目指す思考を垣間みた気がした。
瞑想、運動については、他の書籍でもよく目にするので必須なのだろう。

◎MEMO
呼吸を遅らせれば自制心を発揮できる。
運動をすれば脳が大きくなる。

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学びを結果に変えるアウトプット大全/樺沢紫苑

無駄なく端的に要約されていて、あっという間に読み終えた。
インプットよりアウトプットが重要だと認識するだけでも学びがある。
1. アウトプットする(読書・映画・投資・仕事など)
2. 人の悪口、ネガティブな言葉を吐かない
3. ポジティブな言葉を増やし、目標を実現する
4. 怒りをコントロールする
5. 失敗を恐れず、トライ&エラーで自己成長を目指す
この辺りを心に留め、実践し継続していきたい。

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敗者のゲーム/チャールズ・エリス

インデックス投資家にとって、バイブルのような書。
マーケットに大きく勝つのではなく、負けないこと、市場平均の重要性を知る。
アクティブ運用の問題点とオススメできない理由の解説が腑に落ちる。
長期運用に専念するための基本方針について、具体的なアドバイスが明快。
さらに学びとしては、生涯、投資を続けることを目標にすることができた。

◎MEMO
プロは得点を勝ち取るのに対して、アマはミスによって得点を

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世界のエリート投資家は何を考えているのか/アンソニー・ロビンズ

金融業界の巨人たちの言葉と、筆者の自己啓発的語りがミックスされ理解しやすい。
特に5種類の「経済的な夢」は、実際に計画し実現したいと思う。
米国と日本では、システムやサラリーなど異なる部分も多いが、概ね納得できる。
ただ債権を含むPFについては、この低金利時代にマッチするかは疑問が残った。
その点は巻末の山崎元さんの解説がわかりやすく、今は米国株中心にならざる得ないのでは。と個人的に感じている。

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