君と僕とで描く未来【連載小説No.1-2】
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翔悟は泣いていた。久しぶりに見る翔悟の涙に再び悟は戸惑う。
「どうした、何も泣くことは無いだろう。」
「俺さ…」
翔悟はぽつりぽつりと静かにゆっくり話し出した。
両親から悟とは違うんだから、と毎朝のランニングどころか一緒にいることさえ反対されていたこと。見返したくて頑張っていたこと。それでも悟に追いつけなくて悔しかったこと。悟と居たから京大に行きたいと思ったしやりたいことを見つけられたこと。今の翔悟がいるのは悟がいたからだ、と。だから大学