この調査は、2018年のOECDが世界186ヵ国の中学生に行った「あなたは親や教師を尊敬していますか?」という調査に対する結果です。当時、驚きとともに話題となりました。

1位は韓国、2位は中国、…日本は186位。つまり、最下位です。

あなたはこの結果をどうみますか?

この結果をどうみるかについては、様々な意見があります。

そもそも日本人は、親を敬愛はしても、尊敬はあまりしていない。英語ではRESPECTが両方の意味を含むから、混合されていて高いパーセンテージが出ているのではないか。

確かに、この意見も一理あると思います。

ですが、敬愛するっていうのは、そもそも「尊敬し、親しみをもつこと」という意味なので、敬愛しているということは、尊敬していないとはじまらないわけで。

親を友だち同様に好き・嫌いで考えていて、親しみをもっているということと、親を尊敬していて親しみをもっていることは、全然違うんですよね。

日本人の子どもは、親を尊敬する、というより、自分のことを世話してしてくれる依存先、と考えている気がします。

子どもが親から独り立ちできていない。

儒教の考えだと、年長者を敬うよう教わるわけで、韓国や中国が親を尊敬することは理解できます。

ですが、日本の子どもはどうしても、親に依存している、というか、親は自分を保護する役割の人間、という認識があるように思えて仕方がないのですよね。

この話は当然全員に当てはまるわけではないです。

私が現場で出会う子どもたちに対して感じる印象です(あくまで印象です)。

子どもが宿題を忘れたら、「親が入れ忘れた」といい、子どもが提出物を忘れたら、「入れてと言っても、親が入れてくれなかった」と、親のせいにする子がいます。

1人じゃないですよ。

何人も。

親を頼るのは、子どもとして当然ですが、学年が上がっても子どもが親に依存しているケースが散見されます。

そして、裕福な親や、生活が安定している親の子どもは、やっぱりしっかりしている。

そんな状態を現場でみていると、思うんです。「親を敬えって言ってもなぁ…」


親ガチャ

最近、世間を騒がせている言葉。

親ガチャ…自分の置かれた不幸な境遇は、親のせいだ。遺伝子レベルで親のせい。親ガチャに外れたから、自分が今不幸なんだ。

そんな考え方です。

この考え方に対して…

・親ガチャという言葉を使うことで、自分の恵まれない境遇を親のせいにするのは良くない。努力不足だ。

という意見や、

・そもそも虐待や経済格差などが根っこにあって、かんたんには解決できない問題だ。若者の努力不足が原因ではない。

という意見もあります。

いずれにせよ、親の境遇が子どもの境遇に大きな影響を与えることは異論ないと思うんです。

親ガチャという言葉を使う若者は、少なくとも親に尊敬の念なんてもっていない。ソシャゲの当たりくじを引いたか、ハズレくじだったのかの違いでしか、親をみていないのです。

正直言うと、親ガチャという言葉を聞いたとき、どうしてもその言葉が気になって頭から離れませんでした。

「親はガチャガチャじゃない。ものやアイテムだと思っている。親に当たり外れがあるなんて不謹慎だ。ガチャガチャなんてチープな言葉を使うんじゃない。」

「どんな親だろうが、あなたは幸せになれる。あなたは自由だ。だから努力しだいで自分の人生を切り開ける。」

そんなことを思ったのです。

でも、この言葉はきっと「ポジショントーク」ですよね。

私は親にとてもよくしてもらいました。わがままも聞いてもらったし、私のためにたくさんのお金を使ってくれました。

自分たちのことより私達子どものために時間とお金を費やしてくれました。

だから、今の自分がある。

本気でそう思っています。

そんな私が、「親を敬え。親に感謝しろ。」なんて言うのは、ポジショントークなんですよね。


それに、私がみてきた事実として言うと、親ガチャはある。

本当はそんなこと認めたくないですが、親ガチャはあります。

こんな言葉が出てくるあたり、若い人がいかに親を尊敬していないかがよくわかります。


それでも私は、親を敬いたい

この話に結論も無ければ、私達教員ができることもほとんどない気がします。

この記事をボツにしようとも思いましたが…。みなさんの意見を聞きたいです。

・親を尊敬していますか?

・親ガチャについてどう思いますか?

少なくとも私は、親を尊敬しています。子供の頃、慈しみ、大切に育ててくれたことは身にしみてわかっています。こんな歳になった今でもそう思っています。

だからといって、親を尊敬できない人がいても、それはそれでいいんじゃないかなって思うんです。尊敬するかどうかは個人の自由だし、虐待を受けたり、貧しい生活を強いられたなら、尊敬できなくてもおかしくありません。

だから、それぞれ個人の問題として、子どもにも「先生は親を尊敬する。君はどう思う?」と投げかけることしか、できないかなって思っています。

その上で、私の親がしてくれたことを子どもたちに語って聞かせることならできそうです。

親を尊敬しなくても、究極いいんじゃないかな。長く生きていれば、親の気持ちがわかるときがくるって思うんです。


ちょっと…今回の記事はうまく言えなかったな! そんな日もある!


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