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朝と夜、どっちが好きか

どうも西尾です。

今日の大阪の天気は晴時々曇・最高気温28℃の予報(Yahoo!天気より)で、昨日より3℃も高くなるみたいです。

昨日は風が吹いていたので涼しく過ごしやい一日でしたが、今日はどうなるでしょうか。


朝と夜、どっちが好きか

感覚的に朝と夜、どっちが好きか?

と言われると、断然、朝と答えてしまう。

特に、朝の早い時間帯が好き。

朝5時台。

まだ、辺りがしんとしている時間帯。

昼間は車や人の往来が激しい大通りであっても、未だそこまで。

この時期はちょうど朝陽が昇ってくるのが5時台。

眩しい朝陽が窓から差し込んできて、私は目が覚める。

昼間は夏日みたいに暑くなるが、朝晩はまだ涼しい。

寝る時はいつも窓を開けて寝る。

窓から入り込む風が冷たくて心地よい。

半袖シャツと短パンが部屋着。

布団を被らないと逆に冷えてしまう。

冷たい風とふわふわの布団。

少しひんやりとした布団に触れる私の肌。

何とも言えない柔らかく優しい心地よさ。

正直、朝、布団から起きるのが嫌になる。

布団の中にいる方が心地よいから。

でも、朝の空気も吸いたくなる。

布団から起き上がり、カーテンと窓の網戸を開けたら外の空気を吸う。

肺に取り込む冷たい空気。

静かな街を見る。

遠くの方から聞こえてくる電車の走行音。

カラスの鳴き声。

フクロウのような鳴き声も聞こえる。

ホッホ、ホーホー、ホッホ、ホーホー。

キジバトというのらしい。

朝のアラームじゃないけど、この鳥の鳴き声を聴くと朝を実感する。

今日も一日が始まるのだな。

朝と夜、どっちが好きか。

朝が断然好きと言ったが、夜も好きだ。

夜と言っても、夜の7時や8時では無く、夜9時や10時以降の遅い時間帯。

駅からの帰宅途中に道路沿いのマンションを見上げる。

部屋の明かりがついている。

全部で8階?

いや、9階建てのマンション。

真っ黒の世界に等間隔で白やオレンジの色が現れる。

マンションの各部屋の明かりが、まるでジグソーパズルのピースのように見えた。

また明かりが灯った。

誰かがピースを埋めた。

見ていて面白い。

夜の0時を過ぎる頃になると、今度は逆に真っ黒の世界が広がる。

皆、眠りにつく。

空の黒さとマンションの黒さが重なる。

境界線が分からなくなりマンションの姿が捉えられない。

暗闇の大海原に浮かぶ等間隔の白やオレンジの島々。

これを見るのが好きだ。

夜の街を歩く。

夜の商店街も好きだ。

お店が開いている時間帯には多くの人で賑わう商店街から誰一人として人がいなくなる。

あれ?

商店街ってこんなに広かったっけ?

いつも通る時は商品を載せた台や洋服が掛けられたハンガーラックに溢れて通路が狭く感じる。

人も多いから尚更だ。

舞台終演後の劇場に来た感じがした。

いつもの八百屋さんのシャッターはこんな柄をしていたのか。

ここのコロッケ屋さんはこんな感じなのか。

誰一人通らない夜の商店街を歩く時、いつも行きつけのお店の秘密を知ったかのような気になった。

そして、その秘密を誰にも教えたく無い、自分だけの秘密として独り占めしたいとも思った。

でも、そんなことが叶うはずも無く。

独り占めなんてさせないぞ、とばかりに350ml缶の缶ビールを持ったオッちゃんが千鳥足になりながら蹌踉めく。

すれ違い様にオッちゃんの顔を覗く。

顔が赤くなって、口元は緩く笑っている。

幸せそうなオッちゃん。

帰宅できるのだろうか。

まあ、大丈夫か。

そう思いながら私は家路に着く。

商店街のアーケードに吊るされた照明の一つが切れかかっているみたいだ。

パチッ、パチパチッ。

電球が今にも消えそうになりながらも何とか頑張っている。

何だか寂しい気持ちになる。

一人で歩く夜の商店街。

舞台が終演した後の余韻に浸る。

今日一日繰り広げられた舞台を想像してみる。

多くの主演と助演、脇役、監督、脚本、舞台カメラマン、舞台裏の人々、そして多くの観客と。

この劇場で演じる舞台の楽しさ、面白さ、滑稽さ。

そんなことを思う。

今日も一日が終わる。

朝と夜、どっちが好きか。

朝が好き。

でも、夜も好き。

どっちも好き。

そういうことにしておこう。




以上になります。

お読みいただきありがとうございました。






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