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『颯の太刀(著:筑前助広)』感想
颯の太刀 (角川文庫) https://amzn.to/4bQzp1q 筑前助広2nd単行本である。 腕っこきの青年が、襲われている姫を助けることから始まる胸の好くようなチャンバラ活劇である…
青崎有吾・著『早朝始発の殺風景』の感想
第一話『早朝始発の殺風景』
早朝の始発電車(正しくは初電だろう)、その7両目の中で偶然居合わせた主人公と、クラスメイトの女子『殺風景(さっぷうけい)』さん――なんと名前である。
名は体を表すこの殺風景さんが主人公に対して会話の中で興味を持ち、あるいは持たせ、お互い早朝の始発で何処へ行って何をするのか――その事情を推理しあって当てに行くお話。
最後の1行で「この作者うまいな」って思った。
第
『颯の太刀(著:筑前助広)』感想
颯の太刀 (角川文庫) https://amzn.to/4bQzp1q
筑前助広2nd単行本である。
腕っこきの青年が、襲われている姫を助けることから始まる胸の好くようなチャンバラ活劇である。
筑前助広作品といえば、痛烈な武士批判とそれ故に引き立つ武士という生き物の業である。序盤から腰の二刀を帯びることの覚悟を突きつけられ、果たして主人公がどう動くか。――という塩梅。
序章は主人公の挫折である
自分のスタイルとは考
こちら輝井先生の呟き2つをご覧頂きたい。
自分のスタイルってなんだろう
以前までの記事に於いては『作品の売り』を精髄まで精査するような話題で、切り口として術と技に絡めた見解を書いてきたわけですが、今回はあくまでも『作家としての自分の売り』になると思われます。
自分のスタイルというものを考えるにあたり、作品の内ではなく外から、自分自身に斬り込む必要性があるように思えます。
自分が得意と思ってい
自分に「おまえがいうな」という始末
とある作家さんから「編集にダメ出しされたのだが、どこら辺が悪いか企画を相談したい」と連絡があり、都内某所にて3時間ほどお話をしておりました。
そのときに感じた自分でも陥っているのだろうという罠に気が付きましたので、備忘録としてここに書き記しておこうと思います。
ルールブックをつくりがち
話の企画を作るにおいて、ストーリーラインを作らずに、いわゆる世界観(世界設定)と仕組みを緻密に組み立て、話全
商業に行って捨てたものの話
西山閣下の記事が本日投下されましたが、みなさんはもうお読みになりましたか? 基本、公募投稿やコンペ、コンテストをメインにデビューを狙う方たちへのひとつの指針かもしれません。
興味がある方は是非、一読をば。
商業に手を出し、僕が捨てた(手放した)ものとか、心がけたこととか
ネタレベルの思いつきや、呟き数個程度で物語り、書いた気になってしまう気持ち。
筆は折るたびにちょうどいい長さになっていく。
他作品を企画プロットに逆変換練習考
自作品はもとより、「うわこれ面白ぇ~!」ってなった作品を分析するときってありますよね。初見初読のときはやりませんが、僕は読み直したりするときによく完成作品を自分なりの企画プロットに分解して、どこがどう面白く響いたのかをぐりぐり確認することがあります。
これ実は無意識にやる手口でして、キャラクター一覧を手書きしながら読み進めたりしてることもあります。回収してない伏線とかも、けっこう浮き彫りに。で
なぜ時代小説が苦手なのか考
昔からなくならない時代小説だが、書くにも読むにも敷居が高いやら低いやら、何が原因なのかを突き詰めなきゃいけないな……と思案したという塩梅です。
いま現在、実は公募用に時代小説を書いているのですが(記事:プロットの書きよう考)、文壇の先達である筑前助広先生が、時代小説を読んで貰うためにいろんなことをしていたのを思い出し、ことさらに構えず、しかし術に則ったことを心がけてみようかなと思いました。
『筆力(≒文章力)』とはなんだろうか考
とある話題の中、「筆力ってどうやったら上がるのだろう」というものが出ました。筆力って、皆さんどういうものだと思いますか? 僕はこの話題の中ではあまり意見を出さなかったのですが、他の方々の意見を伺う中で自分なりの『筆力』を見出しかけたので備忘録的に。
筆力は作家としての実力を現すラインなのだろうか
筆力という文言の中には『文章力』というものも含まれるのかもしれません。僕はこれを含むものとして