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『TOPGUN MAVERICK』を観た!

以下ネタバレを含む故、ご注意を。
されど「いや、この物語って予告観ただけで内容というか展開というか物語の中小着地点が明確すぎてネタバレもくそもないのでは?」と思うかもしれない。
まったくその通りなのだが、ともあれご注意を。

提供オープニングから100点

パラマウントの提供画面から流れる『Top Gun Anthem』――当MAVERICKでは『Main Titles (You've Been Called Back To Top Gun)』となっている――が流れ、払暁または黄昏時の戦闘機発進からの『DangerZone』。
この時点で100点である。
しかしこのまま減点式に観なきゃならないのかという不安はあった。さて、評判はいいがその内容は……。

過去が追ってくる

36年という長い時間を挟んだ今作、劇中もそれなりの時間が過ぎ去っている。これでもかというくらい過去のしがらみがマーヴェリック大佐(トムクルーズ)を襲い来る。
そんななか、主人公である彼は古巣であるトップガンへと招集される。司令官である彼最大のライバルであるアイスマンの頼みで。アイスマンはトップガン卒業生の中でも精髄を体得した者たちでなければ成し得ない秘密任務のために若者を集め、その教育係としてまーヴェリックを呼ぶところから物語はエンディングへのタッチダウンのために離陸する。
前作をおさらい視聴した皆さまには言うまでもなく、この集められた若者のなかにはグースの息子であるルースターがいる。グースはマーヴェリックの相棒であり、事故で死なせてしまった戦友――その息子が秘密任務を担うファイターとして選ばれている。
かつて自分のせいで事故死させてしまった相棒の一件(とマーヴェリックは悔い続けている)から、ついに目を逸らせぬ状況となる。
父の死に関わっている――それだけではなさそうなグースの恨みを受け止めながら、マーヴェリックは死地へ彼を追いやってしまうかもしれない指導へと悩みつつ身を投じることになる。

過去は忘れるんだ

ま~それだけじゃない過去がこれでもかとマーヴェリックにつきまとう。
一癖も二癖もある任務遂行作戦の候補生たちもわんさかいる。衝突と衝突と衝突と、もっといっぱいのわからせの中で、それでもみんな強く成長をしていく。
そして作戦決行へのタイムアップが迫る中……はたしてみなどうするのか。いろいろあって、過去を忘れろとアイスマンに伝えられ、マーヴェリックはどうするのか。存分に劇場で楽しんで欲しい。

過去を忘れない制作陣

制作陣は過去を忘れない。忘れる過去を提示するためだけではなく、「これがなければTOPGUNじゃない」を徹底的に仕掛けてくる。あれだけマーヴェリックに「過去を忘れろ」と言っておいてなんだが、彼らは実に「変えられないならどうする?」を体現している。
愛溢れる素晴らしい一本だ。
続編としては申し分ないだろう。
ただ残念なことに僕の好きなチ-プトリックの『MightyWing』――かつてのエンディング曲であり、Dogファイトシーンにはボイスレスverが流れていた――がBGMとしては使用されていない。
使用されていれば120点だった。
だがBGMはすばらしい。劇伴としても燃える。

「いや、この物語って予告観ただけで内容というか展開というか物語の中小着地点が明確すぎてネタバレもくそもないのでは?」
と先述した通りなのだが、細かい遣り取りや面白いシーン燃えるシーンは語れない。これは劇場で見て欲しい。
エンジンに火が入ったときに自分の服やズボンの裾がビリリリリっと震える重低音は劇場でなければならない。
今だ、みんな。
劇場で観よう!

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