マガジンのカバー画像

あしたの小窓から。

723
小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

勝手にそう思い込んで。

勝手にそう思い込んで。

先日公開した記事が、けっこう読んでもらえていてうれしい。

「いいね」の数は過去最高になった。ありがとうございます。

でも、僕はうれしいというよりも、いまもずっと驚いている。

「うそー」

と口をあけて、あんぐりしたまま呆然としている感じだ。

と書いたけれど、いまはさすがにその感じは薄れてきている。

あれだけのことがあった割には、この一週間は普通だった。
目立って人生が変わったということも

もっとみる
父と打ち解けた。

父と打ち解けた。

昨日の晩、父と打ち解けた。

そんなことが起きるとは思っていなかった。

父とは、仲が悪いわけではない。
過去にひどい事をされたこともない。

むしろ、父は僕が窮地の時にいつも助けてくれた。
お金の形で。

でも、僕はどうしても打ち解けられなかった。
うまく話せないし、こわがって壁をつくってしまう。

他の誰とでも無理なく話せるのに、父とだけうまくいかない。
なにかわかりやすい原因があればと思うけ

もっとみる
運命の人。真実の愛。

運命の人。真実の愛。

昨日、Amazonプライムの『バチェラー・ジャパン シーズン3』最終回を観た。

その晩は、なかなか寝付けなかった。

消化不良のまま、今日も引っかかっているあの結末について、なるべく中身に触れずに書いてみたい(内容をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。お勧めはしないですが)。

まずはじめに、バチェラーのした選択について、僕自身は肯定も否定もできない(そもそも他人の話だ)。

また、結果自体は

もっとみる
くらげみたいに。

くらげみたいに。

おとといのオンラインライブで、なつかしい曲を披露した。

『海月』
作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

海の底 とてもちいさな
ガラクタを 集めた王国は
いま 時の中で 波に揺られ 息をする

透明なボトルシップの
中にある 豪華な船みたい
ボクら 誰の目にも
触れられない 場所をみつけた

なんとなく 肩寄せ合って
たがいの手を 強くにぎって
生きてゆこう

時には キゲンの悪い日もあるでしょう

もっとみる
その交差点に。

その交差点に。

昨日、こんな曲を録音して公開した。

カモメを主人公にした、巡るいのちの物語。
二年前につくったもので、気に入っていたので、楽譜をつくって改めて演奏した。

唄っていて涙がでる箇所があるので、当初は「自分の歌かな」と思っていたけれど、何度も弾いているうちに「これは両親の歌だ」と気が付いた。

「カモメ」が母で、「黒い羽のはぐれ鳥」が父、「ちいさな男の子」が僕だと思うと符合する。

でも同時に、それ

もっとみる
話が語りになり、歌いはじめるとどうなるのか。(メルマガ『生きているQ』より)

話が語りになり、歌いはじめるとどうなるのか。(メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いてくださって、
ありがとうございます。

おとといの石切での
『未二観レビューの手ほどき』
の余韻がまだ残っています。

その中で強い印象として
残っているのが

「あの世」

という言葉です。

以前、こんなブログを書いたんですが、

この中で

もっとみる
帰ってきちゃった。

帰ってきちゃった。

近鉄電車が三時すぎに名古屋に着いて、さっき自宅に帰ってきた。

三月から石切で行われた、橋本久仁彦さんによる『未二観レビューの手ほどき』が終わった。

昨日の朝、家を出て、帰ってくるまで一日半ほど。
でも、今日の自宅は、昨日とは別世界のようで、とても長い時間、旅に出ていた感じがする。

楽しい時間はあっという間にすぎるというけれど、濃密な時間は時空をゆがませて、かえって長く感じさせるのかもしれない

もっとみる
これは、だれの曲?

これは、だれの曲?

昨日、こんな記事を書いてから作曲をした。

できたのは、こんな曲だ。

これは五月につくっていた曲に二番以降を加えたもので、当時はこんな記事を書いていた。

今日の手直しで、最初は奥さんの曲になっていくのかなと思った。
あるいは、自分自身の曲かと。

でも、歌詞を加え、メロディーを増やしていくうちに、どちらでもない「失恋した女の子の曲」になっていった。

彼女は「ふつう」になれない。
「かぞく」に

もっとみる
歌の中の「あなた」を読む。

歌の中の「あなた」を読む。

最近、奥さんがやっているカードリーディングを「面白いもんだなあ」と思って眺めている。

以前、記事に書いたように、彼女の引くカードは不思議と僕たちの人生を反映する。

そして「このカードはなんだろうね」と読み合うとき、なんだかワクワクする。ぴたっと当てはまると、そりゃあもう快感。

今日、それと似たことが『あなたのうた』や『作曲事始』の現場でも起きているんだなと思った。

「この歌を通して語りたが

もっとみる
『あなたのうた』の「あなた」とは誰なのか。(メルマガ『生きているQ』より)

『あなたのうた』の「あなた」とは誰なのか。(メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いてくださって、
ありがとうございます。

先ほどまで『作曲事始』

をしていて、
とても面白いことがあったんで
今日はその話を。

今日の方は、七月からずっと
曲ができる過程を
ごいっしょしているのですが、
九回目の今日、

「この曲は誰の曲なの

もっとみる
暮らしの礎。

暮らしの礎。

おととい、別居していた奥さんが帰ってきた。

同居に戻ったわけではなく、僕の家に泊まりに来ただけなのだけれど、そこには長い旅から「帰ってきた」という実感があった。うれしかった。

そうして一緒に過ごしてみて、気が付いたことがある。

僕たちは別居後も頻繁に会っていたし、仲良くもしていた。
けれど、心のどこかはやっぱり「離れて」いたらしく、その間に枯渇していったものが四つあった。

ごはん、スキンシ

もっとみる
『あなたのうた』とは何なのか。

『あなたのうた』とは何なのか。

『あなたのうた』は、聞かせていただいた15分間のお話から、世界に二つとない曲をつくる僕のライフワークだ。

この仕事の現場で起きることは、言葉にするのが難しい。
しようとしても、どんどん抽象的になってしまう。

けれど『あなたのうた』での音楽の受け渡しは、普通の音楽の接し方と違う。ただ「いいね」「うまいね」「すごいね」というのでもないし、感動よりもしばしば絶句が先に来る。

今日のブログでは、こう

もっとみる
意味がわかれば。

意味がわかれば。

ここしばらく、気持ちだけでなく、体感的にも落ち込んでどんよりと沈んだ感じがつきまとっていた。

くまのプーさんに登場するイーヨーが、心の中に住み着いて、ため息をついているような感じ。

周期的な心身の収縮だろうと思っていたけれど、けっこう長く続いている。

そんなイーヨー的な重さを感じながら、先日、奥さんと話をしていたら、奥さんが僕といないときにとっている行動が、その重さとつながっていることが分か

もっとみる
兄と妹。

兄と妹。

今日は、知多市に住む妹の家に行ってきた。
十月生まれの二人、妹と一番上の姪っ子の誕生会をするためだ。

午前中から出発したので、お昼だけかと思ったら誕生会は夜と聞かされた。
丸一日なにもできないのは少し焦ったが、腹を決めて、姪たちと遊ぶことにした。

妹には、娘が四人いる。
誕生日を迎えた長女が11歳で、一番下は1歳。

どの子も元気いっぱいで騒がしい。家の中につむじ風が吹いているみたいに、一人ひ

もっとみる