#2 経営理念を軽視するな
皆さんこんにちは!
本日は私のバイブルである”Hello, Startup”から、企業の経営理念がいかに重要であるかをご説明したいと思います。
経営理念というと、就活の面接を想像する方も多いのではないでしょうか(笑)
「御社の経営理念に共感し…」という定型文は、よく就活における失敗事例として紹介されています。
しかし、経営理念を軽視してはいけないのです。
なぜなら経営理念とは、会社という組織の方向性を決める上で重要な役割を持つからです。
会社が成長すれば、経営者は全ての決定や判断に関わることはできない。
従業員が彼ら自身の判断で動き始めた時、もし会社としての信念が共有されていなければ、それは同時に複数の方向へロケットを打ち上げるようなものである。
Brikman, Yevgeniy. Hello, Startup: A Programmer's Guide to Building Products, Technologies, and Teams. O'Reilly Media. Kindle Edition.
実際のところ、「自分がお金を稼げれば経営理念はどうでも良い」と考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、お金を稼ぐためには、社員が同じ目標、方向へ動く必要があり、これができない会社は成長できません。
結果として、お金を稼ぐこともできません。
それでは、経営理念とはどうあるべきなのでしょうか?
優れた会社の経営理念とは、簡潔で、明快で、不変で、想像を掻き立てるものである。
例えばGoogleのミッションは、世界中の情報を統制し、世界中の人々にとってアクセスしやすく使いやすくすることである。
Facebookのミッションは、人々に共有する力を与え、世界をもっとオープンでコネクテッドにすることである。
LinkedInのミッションは、世界中の専門家を繋げて、彼らをより生産的に、そして成功へ導くことである。
Brikman, Yevgeniy. Hello, Startup: A Programmer's Guide to Building Products, Technologies, and Teams. O'Reilly Media. Kindle Edition.
Google、Facebook、LinkedInといった超巨大企業の経営理念は、恐ろしく端的で分かりやすいと感じませんか?
もしあなたが転職や就活をするとして、その企業の経営理念が分かりにくくて冗長であるならば、その企業の社員は同じ目標に向かって仕事をできていないかもしれません。
逆に、経営理念が簡潔で、明快で、不変で、想像を掻き立てるものであれば、同じ目標を持って働ける仲間が多いはずです。
経営理念を見る時に、一つ注意深く見なければいけない点があります。
それは、”経営理念”と”戦略”を混同していないことです。
会社の経営理念と現在の戦略や製品を混同するな。
戦略や製品とはHowとWhat、一方でミッションはWhyである。
HowとWhatは変わりゆく世界に伴って変化していくが、Whyは会社が存続する限り変わらず同じである。
例えばGoogleのミッションでは、検索について一切述べていない。
検索とは、Googleのミッションである”世界中の情報をアクセスしやすく使いやすく”するための現在の戦略である。
しかし将来は、携帯電話、ウェアラブルデバイス、自動運転のように、検索とは全くことなる戦略を取るかもしれない。
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Googleの例は非常に分かりやすいと思いませんか?
Googleはサーチエンジン、検索の会社というイメージがあると思います。
しかし、Googleの経営理念には、検索という文字が一切無いのです。
なぜなら、検索とは単なる戦略であるからです。
Googleが成し遂げたいこと、それは素晴らしい検索サイトを届けることではなく、”世界中の情報をアクセスしやすく使いやすく”することなのです。
あなたがこれから転職や就活をする際に、「御社の経営理念に共感して…」を使うことは得策では無いです(笑)
しかし、あなたが経営理念をチェックすることで、あなた自身がその会社のレベルを推し量ることができます。
経営理念を軽視しないで下さい。
それは、あなた自身が会社を見極めるためです。
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