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超初心者さんのための小説講座(2)〜ストーリーのつくり方

小説を書いたことがない人、または超初心者さん向けの小説講座。

2回目は「ストーリーのつくり方」です。

前回はこちら。↓


まずはストーリーから

前回、創作には

  1. アイデア

  2. ロジック(ストーリー、キャラ、設定)

  3. 表現(文章)

の3つが必要だと説明しました。

この中で最初に掴んでおいた方がいいのは、2のロジック、つまりストーリーだと考えています。

ストーリーのおおまかな形を知ってから、次にアイデアを出し、最後にそれらを文章で表現する、という流れで進むのがよさそうです。


そういうわけで、まずはストーリーの外形について見ていきましょう。


ストーリーとは

最初にストーリーとは何かを説明しておきます。

簡単にいうと、ストーリーとは、

  • 問題を解決する過程

です。


「なにか問題が起こり、それを解決する」

これがほとんどのストーリーに共通する構造です。

図にするとわかりやすいでしょう。

ストーリーの形
  1. はじまり:主人公がいる

  2. 問題  :問題が起こる

  3. 解決  :解決する

  4. おわり :うまくいった(or うまくいかなかった)


ですから、話というのは1行にすると、

○○という主人公が、△△という問題を、▲▲という方法で解決して、□□する話

とまとめることができます。


では、例を出して考えていきましょう。
(解決方法は考えません)

「主人公」「問題」「解決」「おわり」の4つほどを考えると、話になります。

たとえばこんな感じです。↓

  • 主人公:皆勤賞目前の高校生

  • 問題 :寝坊してしまった

  • 解決 :なんとかして

  • おわり:学校にたどり着く


これを1行にすると、

  • 寝坊してしまった皆勤賞目前の高校生が、なんとか学校にたどり着く話

となります。

これで話の外形はできてしまいました。


他にもいろいろ考えつくと思います。

  • 旦那の浮気に気づいた主婦が、画策して財産をぶんどる話

  • 恋人に裏切られた男が、呪いの力で完全犯罪をする話

  • 冤罪事件に巻き込まれた教師が、生徒と一緒に真犯人を見つける話


もちろん、短編に向く話、向かない話はありますが、それはまた調整していけばいいでしょう。

とにかく、話をつくるには4つほどの要素を考えるだけでいい、とわかればいいです。


短編と長編

さて、ここで短編と長編の違いを説明しておきます。

違いは簡単にいうと、こうです。↓

  • 短編:問題(出来事)はほぼ1つだけ

  • 長編:問題が4回ほど起こる


小説一冊分、映画一本分などの長編では、問題が4回ほど起こるのが普通です。

ですが、短編にはそれほどの分量がありません。

ですから、短編では、出来事を1つだけ起こすと考えておけばいいです。


短編をざっくりと表現すると、

「何かが起こり、それをなんとかする」

になります。

つまり短編は、

  • 前半:何かが起こり

  • 後半:なんとかする(or なんとかなる)

となっていればいいわけです。


ストーリーを作ってみよう

ここまでで話のつくり方はだいたいわかったと思います。

いくつか練習がてら作ってみてください。

こんな感じで考えていけばいいです。

  1. 主人公は?

  2. 起こる問題(出来事)は?

  3. 解決方法は?(考えなくてもいいです)

  4. そしてどうなる?


ジャンルを決めて考えてみるのもいいですね。

たとえば、現代ものならどうか、ファンタジーならどうだろう、ミステリなら? 恋愛ものなら? とジャンルを絞ると出てくる話も変わります。


また、「解決方法を考えなくていい」と書いているのには理由があります。

短編においては、解決方法にアイデアが必要なことが多いからです。
(長編でもアイデアがあった方がいいですが)

ですから解決方法は「アイデア」の範疇に入るのですね。

それらについては次回に続きます。


今回のまとめ

超初心者さんのための小説講座「ストーリーのつくり方」でした。

  1. まずはストーリーの外形を掴む

  2. ストーリー = 問題を解決する過程

  3. 話を作るには、主人公、問題(出来事)、解決、おわりを考える

  4. 長編では4回ほど問題が起こるが、短編では出来事は1つでいい

  5. 前半で何かが起こり、後半でなんとかする(なんとかなる)

  6. 解決方法にはアイデアが必要なことが多い

短編では、問題→解決と考えるより、出来事→オチと考えた方が作りやすいと思います。

それについても次回に説明します。↓

それではまたくまー。

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