超初心者さんのための小説講座(1)〜おおまかな創作のながれ
まだ決まってはいないのですが、来年度、ちょっとした小説講座を頼まれそうです。
そこで、準備も兼ねて、何回か小説講座的なものをやってみようと思います。
今回は1回目「おおまかな創作の流れ」です。
講座の予定
講座はこんな感じを予定しています。
対象 : 小説を書いたことがない人 or 超初心者さん
回数 : 5回くらい?
時間 : 1回90分とか?
提出物: 原稿用紙10枚ほどの短編?
全体的には、「小説を書く作業をひと通り体験してみよう」みたいな、言ってみれば創作体験コースですね。
大学で教えているのは「物語のつくり方」なので、実は小説を教えるのは初めてだったりします
ですので、このボリュームでどのくらい教えられるのか、成果物が原稿用紙10枚でいいのかなど、わからないことだらけです。
可能なら何年かやらせてもらって、カリキュラムを詰めていければなと思っています。
創作に必要な3つのプロセス
さて、今回は1回目なので、おおまかな創作のプロセスと、講座で何を学ぶのかを説明していきます。
創作には以下の3つのプロセスが必要です。
「アイデアを出し→ロジックで詰め→表現する」という3プロセスですね。
それぞれを小説で言うと、こうです。↓
アイデア : アイデア出し
ロジック : ストーリーやキャラ、設定づくり
表現 : 文章を書く
小説だけでなく、マンガや映画、ゲーム、演劇、ダンス、製品開発、建築……など、何かを世に出力する際は必ずこの3つのプロセスを経ます。
ここで付け加えておくと、別にアイデアを出してから、次にロジックを詰め、最後に表現する、といった順番があるわけではありません。
これらは相互に関係しており、各プロセスを行きつ戻りしながら進んでいくのが普通です。
そして、最終的にはこの3つを統合し、一つの作品にしていくのが、創作の全体的な流れだと言えるでしょう。
図にするとこんな感じですね。↓
なにを習うのか
上で見てきたように、創作には大きく3つのプロセスがあります。
(3つの要素と言ってもいいです)
こんな風に考えると、よりイメージが湧きやすいでしょう。↓
アイデア : 右脳、ひらめき
ロジック : 左脳、整理
表現 : 身体、操作
右脳によるひらめき、左脳による整理、そして身体による操作、この3つが統合されることで作品は完成します。
ところで、右脳、左脳、身体とたとえたことでもおわかりのとおり、これらの作業は性質がかなり異なっています。
したがって、それぞれに方法が違うのですね。
ですから、「創作を学ぶ」というのは、何か1つのことを学ぶのではなく、以下の3つを学ぶことを言います。↓
アイデアの出し方
ストーリーやキャラの作り方
文章の書き方
つまり、本講座で教えるのは、この3つの方法というわけですね。
小説に限らず、なにかを創り出すのが難しいのは、このように性質の違う作業を3つもやらなければならないからなのです。
今回のまとめ
超初心者さんのための小説講座「おおまかな創作のながれ」でした。
創作のプロセスは「アイデア」「ロジック」「表現」の3つ
小説では「アイデア出し」「ストーリー・キャラ作り」「文章を書く」
それぞれを行きつ戻りつしながら統合していくのが創作の大きな流れ
アイデア=右脳、ロジック=左脳、表現=身体
それぞれにやり方が違う
異なる3つの方法を学ぶのが、創作を学ぶということ
ちょっと抽象的すぎたかなと思わなくもないです。
次回は「ストーリーのつくり方」の予定です。↓
それではまたくまー。
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