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語源・由来・言語学系

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個人的に感心したnote記事のうち、言葉の出自に迫るものを保存します。
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#日記

夜なので小夜啼鳥のはなしを

夜なので小夜啼鳥のはなしを

 お久しぶりです。

 サヨナキドリってご存じでしょうか?そう、ナイチンゲールですね。アンデルセンの童話『夜鳴きうぐいす』にも登場します。

Da lød i det samme, tæt ved vinduet, den dejligste sang: Det var den lille, levende nattergal, der sad på grenen udenfor; den hav

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抹茶ラテとカフェイン

 この記事は約4分半で読めます。全2564文字。

 現代では、多くの人が自分の食べるものについてカロリーや栄養分に添加物など様々なことを気にしながら生きている。それに比べれば、食べ物よりも長く多く摂取しているはずの飲み物に関して気を配っている人が少ないように思えるのは気のせいだろうか。今回は嗜好飲料について考えてみる。

コンビニでも抹茶ラテ 季節がまだ夏だった頃、綾鷹の抹茶ラテが復活した。どう

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「烏」滸がましいって読めます?

「烏」滸がましいって読めます?

烏龍茶の「烏」が鳥じゃないって知ったのが確か小学4年生くらいだったと思う。プール習っていて、練習の後に飲み物を買う習慣があったんですよね。自動販売機で。ファンタやスプライト、アンバサ、たまにHi-Cを好んで選んでいて、その横に並んでいた仰々しい飲み物。それが烏龍茶でした。茶色いし、漢字だし、怖いし。

鳥の漢字に、なんか棒が一本足りないんで、間違っているんじゃないかって思いながら、違和感。それが「

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「まんざら」の語源について

「まんざら」の語源について

否定を伴う気になる御三家といえば、以下であります。

1位 のっぴきならない
2位 やぶさかでもない
3位 まんざらでもない
次点 ぞっとしない、全然ない

のっぴき=退き引きの促音化ですかね。のっぴきならないは、退くことも、引くこともできないどうにもならないってニュアンスで使われます。

やぶさか=吝かです。日常あまり見ない漢字ですが、小説なんかで「吝嗇(りんしょく)」って熟語をたまに見ますね。

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