ピスマの好奇心ブログ

日常で興味深かったことを書いていきます。 主に読書レビュー(基本的に全てネタバレ注意)…

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日常で興味深かったことを書いていきます。 主に読書レビュー(基本的に全てネタバレ注意)や日記などを定期的に更新します。 よろしくお願いします🌱

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【読書系Vtuber】PisMaプロフィール🪄

名前 PisMa(ピスマ) 本や絵をこよなく愛する黄緑の魔女🧙‍♀️ 読書系Vtuberを目指して日々邁進中!🪄 動物のモチーフは山羊🐐 (実はフルネームがあり、衣綴ピスマ(いつづぴすま)と申します。死ぬほど読みにくいのでピスマで良いですね) SNSアカウント   こちらのアカウントで活動しています!よろしければYouTube登録の方をよろしくお願いいたします〜🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️ ↓YouTube↓ ↓X↓ 趣味、好きなこと 読書! 現代文学、評論、ビジ

    • 【魔女からの便箋】この夏やっていきたいこと

      こんばんは。PisMaです。 気づいたら夏真っ盛りですね。連日の溽暑、いつまでこんな暑い日が続くのかと思うと嫌になってしまいます。 しかし、厳しい環境は楽しい事で中和していきたいもの。気分だけでも爽やかに健やかに保ちたいところです。 ということで今日は、わたくしピスマの「この夏やりたいこと」をまとめたいと思います。 いってみましょう。 ・行きつけの氷屋さんでかき氷を食べる これは先日から言っていることですが、私には毎年行っている氷屋さんがありまして。私にとっての夏の風

      • 【読書レビュー⑤終】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

        こんばんは。PisMaです。 今日はレビュー最終回。第5章「これからの生、これからの家畜人」。 今回の章は結構難しく感じたので、ざっくり要約したのち感想メインで書いていけたらと思います。 前回は「真・家畜人」になれない人々についてまとめました。昔の人が想像したユートピアが具現化している現代は、今後どんな進化を遂げていくでしょうか。著者は未来予想図を考える事が大切だといいます。 本書にあげられた未来を挙げると、 未来①暗黒バージョン ・経済停滞が継続した日本 ・生身の異

        • 【読書レビュー①⑥】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 今日はまた続きから書いていきますよ。 過去を話すことにした綾子の後に続き、キッチンへ向かう美苗。ダイニングテーブルに向かい合って座り、綾子は「大家族だったのよ」と語り出します。 綾子の実家は田舎からの旧家。 家の中に誰か居るのが当たり前の環境で育ちました。既に家は無くなっていて親戚もバラバラになっています。女性の多い家系で女性が家業を継ぐ慣習があり、お婿さんを入れるのですが…三輪坂は「人形つくりの家だから嫌だ」と、疎まれていました。 彼女

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        【読書系Vtuber】PisMaプロフィール🪄

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        • 「巣」
          13本
        • 「恐怖の正体」
          6本
        • 単発レビューまとめ
          7本
        • 「理由」
          12本
        • 「可燃物」
          5本
        • 「イヌはなぜ愛してくれるのか」
          7本

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          【単発レビュー】加門七海「祝山」

          こんばんは、PisMaです。 今日は長編小説レビューの予定でしたが、今日購入した小説が面白かったので割り込みで一本ご紹介。 加門七海「祝山」。 多摩美出身の作者が書くホラー小説とのことでワクワクでございます。 SNSで存在を知り、薄暗く不気味な鳥居の表紙が印象的。全然祝う雰囲気じゃないのが大好きです。ではいってみましょう。 地獄の釜が開くお盆。 夏は怪談の季節。 そんな冒頭から始まる本著は、ホラー作家の鹿角(かづの)に昔の知り合い・矢口から「肝試しに行ってきたが、怖い

          【単発レビュー】加門七海「祝山」

          【読書レビュー④】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          こんばんは。PisMaです。 今回も「人間はどこまで家畜か」を読んでいきます。 前回は「真・家畜人」のお話をまとめました。今回は家畜人になれない人々…主に精神疾患を持つ方についてのお話です。 前章では、私たちは昔よりもさらに穏やかに暮らせているという話をまとめてきました。 安全に暮らせるとは、平たく言うと文化や環境を維持しようという力が強くなってきたからと言えます。安全で健康で効率的な社会を維持するために、私たちも他人に配慮し、安全で、効率的であることが求められています

          【読書レビュー④】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          【読書レビュー①⑤】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 本日はちょっと予定を変更して、「巣」のレビューを書いていこうと思います。 前回は、桃花を助けることが出来ないことが判明し修羅場になったところで終わりました。鬼頭は今後どう関わってくるのでしょうか。 店にいるのがいたたまれなくなり、店を出た三人。一度家に帰る美苗と父。父に諌められ、次に会った時は謝らなくてはと決める美苗でした。 井戸の家。まったく我が家という実感の湧かない… ひとつの生き物のような場所。この家にいる何かは人間を捉えるための「

          【読書レビュー①⑤】尾八原ジュージ「巣」

          【読書レビュー①④】尾八原ジュージ「巣」

          こんにちは。PisMaです。 今日も「巣」を読んでいました。 前回は祖母が亡くなり、四六時中怪異が動き回るばかりか頼みの綱だった鬼頭から降参メールが届いたところです。絶望の淵ですね。 美苗は桃花を取り戻せるでしょうか。 未だに桃花は目を覚まさず、病院で眠っています。家に帰ってきても変わらないのは綾子の様子くらいで、話しているうちにもみしみしと誰かが歩く音がします。その歩き方はよく祖母に似ていました。 家にいない母は内覧に行っているようでした。 この家から出る準備を進めて

          【読書レビュー①④】尾八原ジュージ「巣」

          【読書レビュー③】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          こんばんは。PisMaです。 本日は「人間はどこまで家畜か」のつづき、 第3章「内面化される家畜精神〜人生はコスパか?」を読んでいこうと思います。 前作はこちら。 前章では歴史の中でどのようにして家畜化…前々章の言葉を引用すると、 「人間が作り出した人工的な社会・文化・環境のもとで、より穏やかで協力的な性質を持つよう自ら進化してきた、そのような生物学的な変化のこと」 この事柄をどう進化させていったか、そして昭和から現代までの自己家畜化について綴りました。 本章では、

          【読書レビュー③】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          【読書レビュー①③】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 本日も「巣」の続きを書いていこうと思います。 前作はこちらです。 祖母の訃報が飛び込んできた朝。 亡くなった祖母の表情は穏やかで最近体調が良くなかったこともあり、「大往生」だったと判断されました。 祖母の葬式での参列者は親戚が少ないこともあり、入院や寿命で参列者はほとんど居らず寂しい葬式でした。帰る頃には皆がぐったりと疲れ切っていて、なぜ疲れているのにこんな家に帰らなくてはならないのだろうと思わずにはいられません。 祖母はあの部屋の中で亡く

          【読書レビュー①③】尾八原ジュージ「巣」

          「読書レビュー②」熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          こんばんは。PisMaです。 本日も「人間はどこまで家畜か」のレビューを書いていこうと思います。前作はこちら! 今回書くのは第二章「私たちはいつまで野蛮で、いつから文明的なのか」。 2024年の日本社会の現状は第1章でも説明したのですが、現代における日本は世界の中でも安全性と安心性が高く、日本人が当たり前として身につけている行動や慣習はかなり穏やかなものとなっています。犯罪発生率や殺人事件、未成年の非行なども減少の一途を辿ります。 「今に比べて昔は良かった」 そんな

          「読書レビュー②」熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          【読書レビュー①②】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 今回は「巣」の続き。前回は家に住まう「しいちゃん」という存在に言及していきました。「しいちゃん」とは何者なのでしょうね。 美苗が祖母と話していると、綾子がちょうど部屋に入ってきます。良いタイミングとばかりに美苗は綾子に「なぜあの部屋に人形を入れたのか」という質問を投げかけます。 綾子の解答は「なんとなくそれが良いと思ったから」。部屋に入れた人形は「友引人形」といい、なんでも綾子が暮らした地元でそういう風習があると教えてくれます。なんとなくで怪

          【読書レビュー①②】尾八原ジュージ「巣」

          【読書レビュー①】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          こんばんは。PisMaです。 ずっと気になっていた「人間はどこまで家畜か」を、7月は併読していこうと思います。 人間が家畜化されていく現象は本当に悪いことなのか?進化生物学の視点から、現代人の家畜化について一緒に見ていけたらと思います。 第1章 「自己家畜化とは何かー進化生物学の最前線」 まず、現代社会の実状から自己家畜化を紐解いていきます。現代とは俯瞰してみると一体どんな様子でしょうか。 野生と比べ、安全で健康で長寿。ちょっと退屈だけどリラックスして過ごせる。体罰や虐

          【読書レビュー①】熊代亨「人間はどこまで家畜か」

          【読書レビュー①①】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 本日も続きを書いていきます。前回は倒れてしまった桃花のために何ができるか鬼頭に聞いたところで終わりました。満身創痍の美苗は今後どうなっていくのか。 鬼頭と別れ、家に戻ってきた美苗はもらってきたぬいぐるみをあの部屋に入れます。 「桃花、戻っておいで」 と部屋に声をかけるも返事はなく、美苗は部屋を閉じます。 美苗は鬼頭にあの部屋に入っていたであろう、首の取れた人形のことを聞いていました。なぜあの部屋には、鬼頭のぬいぐるみよりも前から人形が入っ

          【読書レビュー①①】尾八原ジュージ「巣」

          【読書レビュー⑩】尾八原ジュージ「巣」

          こんばんは。PisMaです。 少し間が空いてしまいましたね。本日も「巣」の続きから書いていこうと思います。 前回では桃花があの部屋の中で倒れ、目を覚まさなくなってしまいました。桃花は今後どうなっていくんでしょうか。 そのまま桃花と一緒に病院に駆け込んだ美苗。 入院しても桃花の容体は良くなりません。 何も出来ることがなくなった美苗はなす術なく家へと帰宅します。桃花のぬいぐるみなどの持ち物は皆一様に寂しそうで、後悔に苛まれているうちに美苗は眠ってしまいます。 何者かの足音

          【読書レビュー⑩】尾八原ジュージ「巣」

          【今更聞けない】芥川賞と直木賞ってなに?

          こんばんは。PisMaです。 皆さま、直木賞と芥川賞をご存知でしょうか。 定期的にテレビなどで耳にする単語かと思います。しかし実際どういう賞なのか、恥ずかしながらよく分かっていなくて。 今回はそちらのお勉強した内容を軽くまとめられたらと思いますので、よろしくお願いします。 まず「芥川賞」と「直木賞」は、文藝春秋の創設者・菊地寛が創設した文学賞です。 どちらの正式名称もフルネームで、「芥川龍之介賞」と「直木三十五賞」といいます。 芥川賞とは? 雑誌(同人雑誌含む)の中

          【今更聞けない】芥川賞と直木賞ってなに?