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「可燃物」

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【読書レビュー⑤終】米澤穂信「可燃物」

【読書レビュー⑤終】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
本日は「可燃物」最後のレビューになります。
お付き合いいただけたら幸いです。

最後の章は「本物か」。
ファミリーレストランでの立てこもり事件の話で、題名通り本物を問う事件でした。

立てこもり犯だと思われていた人物が、実はファミリーレストランに居合わせた子連れの父親。一緒に連れてきていた子供を人質にとられていたり。
人質に取られていると思われていたファミレスの店長が

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【読書レビュー④】米澤穂信「可燃物」

【読書レビュー④】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
本日も本を読みました。

今回読んだのは表題にもなっている「可燃物」。
内容控えめで、気になった部分の感想を書いていこうと思います。

こういう話を読んでいて興味深いなあと思うのは、自分の知らない知識が聞ける点ですよね。

「可燃物」は連続放火が起こるところから始まるのですが、お話の中に消防の方から話を聞く場面が出てきます。放火の観点から見ると、生ゴミは水分が多く燃え

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【読書レビュー③】米澤穂信「可燃物」

【読書レビュー③】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
本日も「可燃物」を読んでいきます。

タイトルは「命の恩」。

人通りの多い舗装された登山道「きすげ回廊」で人間の右腕が見つかったことから始まります。
警察の捜索でその山の至る所から体の部位が発見され、人物が特定されていきます。
野末晴義。人当たりが悪く確かにいろんな人に恨まれるようなことはしていたものの、殺されるまでの恨みを買うほどではない、そんな中年の男性。
私が

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【読書レビュー②】米澤穂信「可燃物」

【読書レビュー②】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
今晩は少々遅めの投稿です。本日も「可燃物」を読みました。
二章目のタイトルは「ねむけ」。
本書を読んで思ったことがひとつ。

ミステリ、めっちゃ難しい。
レビューを語るのも烏滸がましいレベルです。

ミステリの難しさを痛感いたしました。そりゃそうですよね…プロのお医者さんとかも書いてるジャンルですもんね。さながら情報をどれだけ効率よく提示していくかプログラミングのよう

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【読書レビュー①】米澤穂信「可燃物」

【読書レビュー①】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
少し本を読みましたので、レビューしていこうと思います。

今回読むのは文藝春秋の米澤穂信「可燃物」。
ミステリですので、以下内容ネタバレにご注意下さい。内容が細かい部分が合っていない可能性もございますので、悪しからず。
では、一章「崖の下」より。

物語の冒頭は、スキー場での殺人事件から始まります。
崖の下に落ちた一人の重体・水野と、遺体となっていた後東。この事件を担

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