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つれづれなるままに、日暮らし、PCにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかと…

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つれづれなるままに、日暮らし、PCにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ

最近の記事

暗闇から覚醒へ 12

あなた方が、私を現世で利用するつもりなら、 私はミスキャストだ。 世の中には、神の僕になりたい人はいっぱいいる。 たくさんの人が、天使になりたいと祈っているよ。 私は自分の考えがあるし、自分の気持ちもある。 神に生き方を教えてもらおうとは思っていないんだ。 ちゃんと地面に足をつけて、自分の足で歩きたいんだ。 私は天使にはならないよ。 私は神の僕にはならないよ。 あなたが悪魔なら、当然、悪魔のいうこともきかないよ。 別の人のところへ行ってくれ。 「だから、あなた、なのだ

    • 暗闇から覚醒へ 11

      この力を潰そう、なくしてしまおう、どうすればいいか。 いろいろと試行錯誤が始まった。 どれもこれもうまくいかない。 それどころか、ますます冴えわたってくる。 心の中の友人たちが、私に話しかける。 「この力は、あなたに備わっているもので、なくすことはできない。 それどころか、あなたにはもっともっと力がある。 テレパシーなどは微々たるもの。そんなことぐらいでひるんではいけない。 確かに、あなた個人の利益のためにあるわけではないが、 あなたは、こういう力もあって、あなたなのだ。

      • 暗闇から覚醒へ 10

        話しかけてくる人の選別を始めた。 友人を選ぶように、恋人を選ぶように。 私と気が合う人を探すには、どうすればいいか。 その頃の私は20代。とても若かった。 とりあえず、ハンサムで甘い言葉を吐く男はやめておこう。 心の中も、甘い言葉、優しい言葉、崇めるような言葉。 そういう言葉の人は、ざくざく切っていった。 批判的な言葉、辛辣な言葉、そういう人を残していった。 そして、ひとりひとり、じっくりと吟味していった。 私からもそういう人に話しかけてみた。 いろいろな話題で、意見をき

        • 暗闇から覚醒へ 9

          まず、自分の気持ちのなかの、 自分の考え、思い、と 自分ではない他人の考え、思い、 の区別から始まった。 これは自分が思ったことだ。 これは他人が思ったことが、私の中に流れ込んできている。 これは自分だ。 これは他人だ。 これは自分だ、 これは他人だ。 毎日毎日、自分の心の中を覗き込んでいた。 すると、他人が自分の心の中に、ダイレクトに話しかけてきていることがわかった。 他人の思いが流れ込んできている、と思っていたのが、話しかけられていたのだ。 びっくりした。 しかし、

        暗闇から覚醒へ 12

          暗闇から覚醒へ 8

          自分を探す旅は、ずっと続いていた。 毎日毎日、自分の心の中を覗き込んでいた。 1年もやっていると、自分はどういう人なのか、だいたいわかってきた。 派手好きな母とは正反対の、素朴で目立つのは嫌いで、けっこうわがままで頑固。 お世辞が嫌い。ちょっとひねくれたものの見方。けっこう意固地。 その割には素直。物事を直視。そして、多角的に直視。 直感で動くこともあるが、大抵は傍観。 理性的で現実的な事項でないと納得しない。 そして、私の頭の中でほとんどを占めている感情が、「めんどくさい

          暗闇から覚醒へ 8

          暗闇から覚醒へ 7

          体調は不調のまま。 すごい疲労感で起き上がるのもつらい。 少しずつ外に出てはいるが、息ができなくて倒れることもある。 なぜ倒れるのか、だんだんわかってきた。 自然の中を歩いていると、まわりがキラキラと輝きだした。 ありがたい、生かされている。 感動で涙することもあった。 これがくると、死期が近い?? そう書いてある本を、何冊が読んだことがある。 不思議なことに、自殺願望はおきなかった。 自殺で楽になれるとは、決して思えなかった。 死んでもこの苦しみが永遠に続く。これは確信

          暗闇から覚醒へ 7

          暗闇から覚醒へ 6

          意識、っていうのか、精気、というのか。 自然のものすべてに、生きるものの魂を感じるようになった。 さらに進んでいって、無機質なもの 石、水、家の中の机、鏡などにまで ふわ~~っとした精気を感じるようになった。 風の中にも、精気を感じる・・・・ ああ、ここは、神の中だ。 神の中にいるから、すべてのものに意識や精気を感じるんだ。 ぜんぶ、ぜんぶ、神の中だ。 自分はどういう人だろう、という問いにも、すこしずつ答えが現れだしていた。 こういう感じかたを、私はするのか~~ こういう

          暗闇から覚醒へ 6

          暗闇から覚醒へ 5

          長い長い間、に思えた。 からだは動かなくて、自分を探す旅。 まるでトンネルの中にいるようだった。 からだが反応するできごとが、きっと本当の自分の気持ちなんだろう。 そう思って、いろいろなことをやってみた。 研究室に行くことが、一番しんどかった。で、やめた。 家に帰ることもしんどかった。で、やめた。 映画館で映画をみてみようと思った。暗闇がダメだった。で、やめた。 音楽を聴こうと思った。クラシックがOKだった。オフコースもOKだった。 RCサクセッションで泣いた。そればかり

          暗闇から覚醒へ 5

          暗闇から覚醒へ 4

          どんどんからだは動かなくなった。 食べられなくなった。 眠れなくなった。 無理して食べれば吐く、の繰り返しになった。 ぽっちゃり体型だったのに。どんどん痩せていく。 それをうれしいと思う自分がいる。 食べていないので、頭もぼーっとしてくる。 動かないからだを引きずって買い物にいくと、コインを数えて出すことができない。 お札で払って、硬貨をじゃらじゃら持ち歩くようになった。 どうしていいか、わからなかった。 何が起こっているのか、わからなかった。 自分がどういう人かも、わ

          暗闇から覚醒へ 4

          暗闇から覚醒へ 3

          からだが動かないので、布団から起き上がれない。 起き上がっても、歩けない。 どうしてからだが動かないのか、自分ではわからない。 カウンセラーからは、心理的なものだと言われているが、それが自分にはわからなくて、どこか体調が悪いのではと思う。 なんとか病院に行って病状を説明すると、 精神的にも身体的にもかなりの疲労ですね。 薬を飲んで、しっかり休養してください。 カウンセラーにそれを伝えると、 こちらからも研究室の教授に伝えましょう。休養が大事です。 そして、今まで起こったこ

          暗闇から覚醒へ 3

          暗闇から覚醒へ 2

          心を病む。 毎日それが続けば、当然の結果になる。 基礎実験すらできない状態で、4ヶ月ほどで、鬱になった。 その頃は、自分が鬱だと気がついていなかった。 研究室でいつもどおり罵られていると、だんだんにからだが硬直した。 硬直している私の椅子を、教授が蹴ってきた。 体調が悪いと逃げ出して、大学の保健室にとびこんだ。 ちょうど、心理カウンセラーの先生がいる時間帯だった。 研究室をきかれ、何があったか聞かれ、ベッドで休ませてもらうことができた。 と同時に、外部の人に、アカハラの

          暗闇から覚醒へ 2

          暗闇から覚醒へ 1

          大学院の生活が始まった。 薬学部生理化学教室。専攻は免疫学。 今回のコロナ騒動でワクチン反対派になったのは、免疫学の基礎が身についていたからである。 別に免疫学に行きたいと思ったわけではない。 その教室の教授が高校の先輩で、快く受け入れてくれた、、と思ったから。 それが、とんでもない方向に回り始めた。 教授にしてみれば、特待生で入った進学校の後輩。 なみなみならぬ期待があったのだろう。 なにも教えなくても、神童のように、すごいデータをどんどんと作り出してくれる、と思ったの

          暗闇から覚醒へ 1

          母のこと

          父のことを書いたので、母のこと。 いまから思えば、多分にアスペルガー気質。 他人の気持ちはわからない。 自分の今、しか、頭にはない。 先のことを考えて、計画をたてて、は無理。明日の計画も無理。 毎日のルーティンを壊されるのが怖い。ルーティンは絶対に固執する。 環境が変わると、慣れるまでに多大の時間を要するので、旅行などは嫌い。 自分が中心でないとダメ。目立つのが好き。 虚栄心のかたまり。 自分の価値観はなし。常識が全ての価値。 勉強は大事。いい学校に行くのが大事。エリート

          母のこと

          父のこと

          アル中で、飲むと荒れた。 いつものんでいたから、いつも荒れていた。 私の大学時代には、いつもどおり荒れて、椅子で殴られた。 朝から酒に酔っていて、電話をかけてきて無理難題をふっかけられた。 頼むから死んでくれ、と、思ったこともある。 不思議なことに、1年に2~3日しらふなときがあって、そのときの父のセリフが私の人生を左右する。 酒さえのまなければ気の合う親だったが、なんせ人生の90%がへべれけの状態なので、落ち着いて話し合いができない。 でも・・・・・・ 教養という言葉を

          父のこと

          事実も心情も書く~生育状況9~

          トップで入った大学なのに、、、、 医歯薬系の大学は卒業後は国家試験がある。 私立大学は、国家試験の合格率を競っていて、それが入試の倍率になる。 最終学年後半は国家試験対策に充てられる。つまり受験の予備校状態。 私は大学院に行こうと思ったので、大学院入試も入っていた。 つまり、大学院入試、卒業試験、国家試験と、みっつ立て続け。 そしてその頃には、私の成績はそれほどよくない、という状態だった。 留年せずにまっすぐ卒業までこぎつけて、国家試験合格するのは、入学時の半数くらいにな

          事実も心情も書く~生育状況9~

          事実も心情も書く~生育状況8~

          トップで合格した大学生活がはじまった。 家から離れるために、自宅から通うには少々きついところ。 1学期は通ったが、なんとか両親を説き伏せて、アパートを借りることができた。 土日と長期休みは自宅の学習塾の講師をする条件。 今から思えば、大学時代はほんとうに勉強をしていた。 人生で一度くらい、勉強漬けの日々があってもいい。 医歯薬系の人なら、みんなうなずいてくれることだと思う。 午前中は講義、午後は実習、家に帰ってレポート書き。 私の場合、土日は自宅に戻って、数学と理科の講師

          事実も心情も書く~生育状況8~