暗闇から覚醒へ 11

この力を潰そう、なくしてしまおう、どうすればいいか。
いろいろと試行錯誤が始まった。
どれもこれもうまくいかない。
それどころか、ますます冴えわたってくる。

心の中の友人たちが、私に話しかける。
「この力は、あなたに備わっているもので、なくすことはできない。
それどころか、あなたにはもっともっと力がある。
テレパシーなどは微々たるもの。そんなことぐらいでひるんではいけない。
確かに、あなた個人の利益のためにあるわけではないが、
あなたは、こういう力もあって、あなたなのだ。
自分のすべてを、受け入れなさい。
これらすべてが、あなた、なのだ。」

いったいどこにいる友人たちかは知らないが、
肉体を持っていない魂か、それとも地球外の人たちか
神、と呼ばれる人たちかもしれない。
神、かもしれない。悪魔、かもしれない。

神であったとしても、神の声をきいているとしても、
私は、神のいうことをそのまま聞くつもりはないのだ。
神の僕、になるつもりはないのだ。

こちらとら人間で、すったもんだ生きていくのに必死なんだ。
私は生きている。普通の人生が、とてもとても大変なんだ。
神や悪魔のいうことをきく余裕はない。

私は、私の人生をやってるんだ。
口を挟まないでくれ。

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