暗闇から覚醒へ 9
まず、自分の気持ちのなかの、
自分の考え、思い、と
自分ではない他人の考え、思い、
の区別から始まった。
これは自分が思ったことだ。
これは他人が思ったことが、私の中に流れ込んできている。
これは自分だ。
これは他人だ。
これは自分だ、
これは他人だ。
毎日毎日、自分の心の中を覗き込んでいた。
すると、他人が自分の心の中に、ダイレクトに話しかけてきていることがわかった。
他人の思いが流れ込んできている、と思っていたのが、話しかけられていたのだ。
びっくりした。
しかし、ここからが、怒濤のようだった。
ずっと、間断なく、たくさんの人が話しかけてくる。
切れ間なく、休める間もなく、ずっとずっと話しかけられている。
甘い言葉や辛辣な言葉、優しい言葉や批判的な言葉。
甘い人や辛辣な人、優しい人や批判的な人。
これはこれは、気が狂うだろうな、と思った。
しかし私は気が狂わなかった。
気が狂いそうなのに、気が狂うことができない。
この状況をなんとか対処しなくてはならない。
聖書の記述の、「神の試し」「悪魔の試し」が始まっていた。
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