暗闇から覚醒へ 3

からだが動かないので、布団から起き上がれない。
起き上がっても、歩けない。
どうしてからだが動かないのか、自分ではわからない。
カウンセラーからは、心理的なものだと言われているが、それが自分にはわからなくて、どこか体調が悪いのではと思う。

なんとか病院に行って病状を説明すると、
精神的にも身体的にもかなりの疲労ですね。
薬を飲んで、しっかり休養してください。

カウンセラーにそれを伝えると、
こちらからも研究室の教授に伝えましょう。休養が大事です。
そして、今まで起こったことを、吐き出してください。
幼少のころから現在のことまで、です。
あなたは、もう、耐えられないのです。すべてのことに。

過去のことを話し始めた。
私は、自分は母が好きだと思っていた。
ここでやっと、私は母が嫌いで、母がアスペルガー気質であることを理解した。
家庭には自分の居場所がなかったことも、初めて知った。

自分自身がわかっていなかった。
自分はどういう人物なのか、私はどのように感じているのか、全くわかっていなかった。
すこしづつ、自分はどういう人なのか、を探し始めた。

今は、人生は、自分を探す旅である、と、いうことができる。
そしてこの作業は、宗教用語で「内観」という。

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