母のこと

父のことを書いたので、母のこと。

いまから思えば、多分にアスペルガー気質。
他人の気持ちはわからない。
自分の今、しか、頭にはない。
先のことを考えて、計画をたてて、は無理。明日の計画も無理。
毎日のルーティンを壊されるのが怖い。ルーティンは絶対に固執する。
環境が変わると、慣れるまでに多大の時間を要するので、旅行などは嫌い。

自分が中心でないとダメ。目立つのが好き。
虚栄心のかたまり。
自分の価値観はなし。常識が全ての価値。
勉強は大事。いい学校に行くのが大事。エリート大好き。
いい大学を出て、一流企業に入ったエリートが一番偉い。

私と合うわけがない・・・・・・

ただし、ある意味、単細胞なので、
人をいじめようとか、陥れようとかの頭脳戦はできない。
しようとも思わない。
おだてればその気になるので、扱いはしやすい。

毒親の典型のような・・・・・・笑
母の虚栄心が大嫌いで、私はおだてて機嫌をとることはあまりしなかった。
どうしてもこの人とは合わない、と、亡くなった今でも思っている。

でも尊敬できることは、けっこうある。
石の上にも3年、という言葉がある。
ルーティンが崩れるのがイヤな人ので、自分の学習塾で毎日授業をしていた。
土日祝日もなく、長期休みもなく、ほんとうに毎日授業をしていた。
塾にはいろいろなお子さんがいて、登校拒否や学習障害の生徒もいた。
いつも、そういう生徒を預かっていた。
他には行き場のない子が、うちにはいつもいて、親御さんからは感謝されていた。

仕事とはどういうものか、母から教わったような気がしている。
愚鈍であれ。
同じ毎日を積み上げろ。
できるだけのことをして、行き場のない人にも手を差し伸べろ。

料理や家事のできない人だったが、それはそれで、大きなことを私に教えてくれたと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?