暗闇から覚醒へ 2

心を病む。

毎日それが続けば、当然の結果になる。
基礎実験すらできない状態で、4ヶ月ほどで、鬱になった。
その頃は、自分が鬱だと気がついていなかった。

研究室でいつもどおり罵られていると、だんだんにからだが硬直した。
硬直している私の椅子を、教授が蹴ってきた。
体調が悪いと逃げ出して、大学の保健室にとびこんだ。
ちょうど、心理カウンセラーの先生がいる時間帯だった。

研究室をきかれ、何があったか聞かれ、ベッドで休ませてもらうことができた。
と同時に、外部の人に、アカハラの実態を知らせることができた。
あなたは鬱ですよ、心身ともに、休むことが必要です、と言われた。
自分の身に何が起こっているか、やっと知ることができた。

家庭内でも学校でも職場でも、そのような問題が起こったとき、当事者は自分の状況がわかっていない。
ただただ精神的に追い込まれ、自分が悪いのでは、とさえ思っている。
そういうときに、外部の人に入ってきてもらうことは、一番重要である。
物事を客観的に見てくれるし、相手の状況も自分の状況も冷静に判断してくれる。
何よりも、第三者の立場で、双方に助言をしてくれる。

この心理カウンセラーの先生のおかげで、私は少しずつ自分を見直していくことになった。

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