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生活支援サービス立ち上げの物語

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田舎からスタートアップ。リハビリ専門職による高齢者の在宅生活支援サービス立ち上げまでの軌跡。
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2018年5月の記事一覧

第20話 介護士でなくリハビリテーションセラピストが生活支援を行う理由

厚生労働省が定義する介護保険の理念には明記されていることがあります。
それは、

○ 自立支援・・・単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを 超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。

というものです。
つまり、やってあげるのではなく自立してできるように支援してね。
ということが理念なのです。

介護保険事業に関わっている人でこれを理解している人は意外と少ないのではないかと

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第19話 作業療法の定義が変わったよ

第19話 作業療法の定義が変わったよ

突然ですが日本における作業療法の定義が変わりました。

作業療法とはリハビリテーションの分野のひとつです。その日本における定義がこの度変更されたのです。33年ぶりです、すごいことです。憲法が変わったかのような衝撃。

現行の定義はこうです。

身体又は精神に障害がある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指

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第18話 高齢者は社会資源だ

第18話 高齢者は社会資源だ

高齢者はできることが少なくなっている
だから手助けをしなければならない弱い存在だ
社会的な資源を投じて保護しなければならない

社会にはこういったイメージが少なからずあるのではないでしょうか?

しかし一般的なこのイメージが高齢者をより追い詰めている要素があると僕は思います。
なぜならそういったイメージに当てはめるように制度や施設やサービスが作られてしまうことで、本来ならば高齢者ができることも社会

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第17話 10年後の未来

第17話 10年後の未来

僕の住んでいる周防大島は高齢化率がずば抜けて高い地域です。

2015年の統計では高齢化率は驚異の51.9%。全国平均は26.6%で、集落によっては8割近くになっしまっているところもあります。

8割がお年寄りって…想像できますか?

ここまでじゃなくても日本はじきに周防大島のような人口動態に近くなってくると予想されています。つまり周防大島は日本の平均的な地域の10年から20年先をひた走っていると

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第16話 働く人も幸せにしたい

第16話 働く人も幸せにしたい

昨日は神奈川県で働いていた前職の同窓会でした。
ちょうど研修会で上京するタイミングで前職の部下だった方々が企画してくれたのです。
職場の同窓会ってあんまり聞かないような?(笑)
それだけ一緒に働いていた期間がうまくいっていたのだと思います。とてもいいスタッフに恵まれて幸せな管理職の経験をさせてもらってました。感謝感謝です。
僕がサービス立ち上げを考えているのは、社会の介護や自宅での生活支援をもっと

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第15話 有機的につながると最高

第15話 有機的につながると最高

昨日に引き続き今日も研修会です。
理学療法というのはあいまいで、効果もよく分からない。まだ手探りの領域だという事がよく分かります。
でも目指しているのは障害を持った人、持つ可能性のある人をより良い生活に導くということであって、その為の方法は各々違うのだなとも思います。
今はそれぞれが分断されてしまっているフェイズであり、今後有機的につなげていく作業が進んでいけば良いなと思います。
生活の質と生活動

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第14話 経団連資料読み込み②

第14話 経団連資料読み込み②

経団連資料やっと読み終わりました。読み取ったことをまとめていきたいと思っています。

第10話で経団連は2025年団塊ジュニア世代が向き合うことになる介護離職ラッシュを危惧しているということを書きました。資料の中では『トモケア』と銘打って社員一人の問題にしてしまうのではなく上司や同僚、会社がトモに介護と向き合いますよ、ということを推奨しています。
フレックスタイム制を導入したり時間休を取れるように

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第13話 理学療法士という仕事

第13話 理学療法士という仕事

今久しぶりに上京しています。理学療法学術研修大会という学会というか研修会に参加するためです。

通常の学会よりも実技研修などが多く好きな学会のひとつです。そのため毎回参加しています。

ここで僕が理学療法士として現在の理学療法の立ち位置について少し考えを述べながらまとめてみたいと思います。

結論は”視野が狭くなって存在感がなくなっているので価値のあることにコミットしたほうが良い。”と言うことを述

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第12話 先駆者

第12話 先駆者

自立した生活の支援事業を行うにあたって、僕にはどうしても会っておきたい人がいた。

フリーで介護事業を行なっている先駆者がこの地域にはいるのだ。

以前病院で僕が受け持っている患者さんにその先駆者が介入しており、その自由度と胆力に感銘を受けていた。その方は一人で仕事を請け負い、今では365日休みなく朝晩関係なく仕事をしている。何か覚悟のようなものをその背中から感じていたのだ。あの人には話を聴いても

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第11話 テクノロジーが社会問題を解消する未来

第11話 テクノロジーが社会問題を解消する未来

何かと何かに文脈上分けられるとき、分けられるべき背景があります。

例えば生活をする場所が『自宅』なのか『老人施設』なのかを分けるときには、背景として『子供が同居していない』とか『買い物ができない』といったような背景があるというようなことです。

これは背景が変わっていけば分ける基準が変わってくるとも言えます。

上記の例で言えば『子供が同居』すれば『老人施設』ではなく『自宅』で生活できるといった

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第10話 経団連資料読み込み

第10話 経団連資料読み込み

経団連が今年の4月に『仕事と介護の両立支援の一層の充実に向けて』という内容の資料を公開しています。

まだ序文しか読んでいませんがどうやら介護離職などによる経済的な損失を経団連側は憂慮しており対策を考えいてる様子。

資料は129ページにも渡りかなりの大作です。かなり危機感を感じているのだなということが分かります。

まさに今知りたい情報が丸裸にされているように感じました。個人ではここまで調べ上げ

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第9話 HP作成②

第9話 HP作成②

事業なんてまだ全然始まっていないのだけどHPを作成しています。

今日はほとんどの時間をHP作成に費やしてしまいました。

でも何だか自分で新しいものを作るというのは楽しいものです。

いくつかサービス内容の項目を作成している中で『ただ側にいてお話を聴きます』という項目を思いついて作成しました。対象者に対するサービスでは訪問介護・リハビリは公的サービスで提供されることがほとんどです。公的な保険制度

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第8話 個人を仕事にしている人

第8話 個人を仕事にしている人

今日は普段運営に携わっている島のあさマルシェに参加してきました。

島のあさマルシェとは、月二回開催しているオーガニックマーケットです。muramarche.com

僕は島に移住してきてから3年間このマルシェに影響され続けてきました。

マルシェに携わっている人は農家、職人、シェフ、写真家、音楽家、イベント屋など。みんな個人の力で仕事をしている人たちです。個人をブランドにしてやりたいことをして力

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第7話 HP作成

第7話 HP作成

気が早いかもしれませんがHPの作成を始めました。

自分で作成できるタイプのHP作成サイトwixを使用して作成中。

以前word pressも使っていたこともありましたがそれに比べると随分楽に作成できるなという感想。サクサク作成されていきます。wixすごい、ありがたや。

HP作成しながら何を提供していきたいのか?どのように伝えたいか?料金体系は?など考えがまとまっていきます(まとまってなかった

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