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第19話 作業療法の定義が変わったよ

突然ですが日本における作業療法の定義が変わりました。

作業療法とはリハビリテーションの分野のひとつです。その日本における定義がこの度変更されたのです。33年ぶりです、すごいことです。憲法が変わったかのような衝撃。

現行の定義はこうです。

身体又は精神に障害がある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うこと

これが今回このように変更されました。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す

かなり変わってますね。

大きな変更点としては対象とする人について”障害がある者”という文言が無くなったこと。つまり障害が無い人々も対象にするということが読み取れます。

一般の方々からするとそもそも作業療法や理学療法なんて何それ?というところだと思います。おそらく、怪我したり病気になった後にリハビリ訓練をして回復させる職業、というイメージに留まっていると思います。そういったイメージにとどまらずにもっと広く、もっと詳しく、できることを知ってほしいと思います。

新定義では一般の人々も対象なんです。というよりかは障害の有無によるカテゴリー分けには意味が無くなってくると思います。これは以前にも書いたように社会的な背景の変化で障害の有無についてはそのボーダーラインが大きく変化してくるので、そもそも分ける必要がなくなるのではないか?と書いた通りです。

誰でも必要としている”生活行為”が脅かされる可能性があり、その人にとって意味のある”脅かされた生活行為”を”援助”することが生きるうえでは重要なことなのです。

もっと分かりやすく言うと、
人生に意味づけするのに必要なお手伝いをすること。

ということだと思います。人生における意味は他者との関係性において成り立ちやすいもの。その関係性を良くするためにその人にとって必要な行為を支援していくよ、といったところでしょうか。

その人にとって旦那さんにご飯を作ってあげることが生きる意味ならば、それを援助するよ。ということです。

というか僕は作業療法士では無いですけど(笑)

というか新しくやりたい事業は理学療法や作業療法とは言えないですが(笑)

でも目指しているところは一緒!なのです。

怪我をしていなくても、病気になっていなくても、加齢とともに、または環境が整っていなくてその人にとって意味のある行為ができなくなっているのならば、それを支援したい。

生きることに意味を添えていく。

そんなお手伝いがしたいです。




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