すえひろ@遠距離介護を支援する

遠距離介護で悩む方の支援をしたい。リハビリ専門職が、遠距離介護に悩む家族と高齢者を支援…

すえひろ@遠距離介護を支援する

遠距離介護で悩む方の支援をしたい。リハビリ専門職が、遠距離介護に悩む家族と高齢者を支援する、暮らし支援サービスnetto(ねっと)を2019年3月に立ち上げました。

マガジン

  • 高齢者の暮らし支援サービスのつれづれ

    2019年3月にうまれた「暮らし支援サービスnetto(ねっと)」どんなサービスなの?実際のところどうなの?収入は?リスクは?そんなことを書いていきます。

  • 生活支援サービス立ち上げの物語

    田舎からスタートアップ。リハビリ専門職による高齢者の在宅生活支援サービス立ち上げまでの軌跡。

最近の記事

第37話 介護離職の実態⑤

介護休暇を介護する為だけに使わずに、自立した生活を送るために試行錯誤する時間として使っても良いのではないか?育児介護休業法について、以前の記事に常時介護が必要な状態という基準がすでに深刻な状態であって、介護保険制度も専業主婦が常に家にいるような前提で設計されているところがあるので短期間休みをとったりフレックスに働くようになったからといってそもそも生活が成り立たないのでは?ということを書きました。 しかし、もう少し詳しく読み込んでみると常時介護が必要な状態に関する判断基準が解

    • 第39話 社会的意義のある事にお金がつく正当な社会を

      必要なところに必要なお金が回るといいなという普通の主張です。 Voicyの人気チャンネル仮想銀座高級クラブ『かほこ』の第117夜、最後のチャプターでかほこママは補助金ビジネスについて意見を述べています。 要約すると補助金を取りにいくことばかり考えて政府の方ばかり向いてしまいユーザーは置いてけぼりの状況になっている現状はどうなのだろう?過度に付けられた補助金は本当に社会を発展させているのだろうか?という話だと思います。 尊敬してやまない下河原忠道さんも以下のようなツイート

      • 第36話 介護離職の実態④

        第33話で働きながら介護をしている人の数を2012年のデータを見て240万人と書きましたが、2016年のデータが見つかりました。※総務省『社会生活基本調査』 その数ですが、 396.8万人!1.5倍以上になってますね…今は2018年ですからさらに増えているということが予想されます。 働きながら介護をするということは大変と一言で言ってしまえば簡単です。 大変な内容を深掘りしてみると、 ・経済的な大変 ・精神的な大変 ・肉体的な大変 ・社会的な大変 と、多様な大変があると思い

        • 第35話 介護離職の実態③

          前回まで、介護離職者またはその予備軍の数が多いこと。 介護離職したら経済的に厳しい状況に追い込まれることを学びました。 今回は介護離職に関わる制度について勉強してみます。 ・育児、介護休業法(育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律) 詳しくは他のサイトに分かりやすくまとめられていますのでここでは書きません。 簡単にまとめると、 原則として「要介護状態」の家族を介護する会社員などは、育児・介護休業法に基づき、「介護休業」を取得することができま

        第37話 介護離職の実態⑤

        マガジン

        • 高齢者の暮らし支援サービスのつれづれ
          1本
        • 生活支援サービス立ち上げの物語
          47本

        記事

          第34話 介護離職の実態②

          昨日に引き続き介護離職について勉強していきます。 昨日は年間の介護離職者数(10万人) 仕事と介護を両立している人の数(240万人)を確認しました。 もはや介護は他人事では無いという事が分かりました。 今日は介護離職後に仕事や年収がどのような状況になるのかを調べてみました。 ・介護離職後正社員となるのは半数 ・4分の1が無職 ・再就職までの期間も長い(1年以上) ・年収も4〜5割ダウン 「三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社」が40代・50代の正社員及び

          第34話 介護離職の実態②

          第33話 介護離職の実態

          今日からは介護離職の実態について勉強していきたいなと思っています。 介護離職とは、その名の通り介護力の提供が必要な状態になった人が介護力の確保を目的に職を辞すること、です。つまり、仕事辞めないと介護できないから辞めたよ、ということですね。 それではどれくらいの人が介護離職をしているか?調べてみました。 最近のデータが見つけられなかったのですが平成24年のデータで、総務省「就業構造基本調査」によると年間およそ10万人だそうです。 現在はもっと多くなっているのではないでしょう

          第32話 地域力とは〜町内会の役割②〜

          地域力の話もこう続けられるとしつこいですかね? 今日は昨日の続き、町内会の役割について。 ・町内会の役割 ・町内会の歴史と背景 ・現代に町内会は必要か? ・これからの自治の形はどうあるのが理想的か?←今日ここ ●これからの自治の形はどうあるのが理想的か? 町内会は必要!という人もいますし町内会は不要!という人ももちろんいます。 仮に全てを行政サービスに任せてみるとどうなるでしょうか? メリットは、地域住民が面倒な責務から逃れられる。という事でしょうか。 やはり、仕事

          第32話 地域力とは〜町内会の役割②〜

          第31話 地域力とは〜町内会の役割〜

          連日地域力について書いています。 書いているというか、書きながらまとめているといった感じで読みにくいかと思いますがご容赦いただけたらと思います。 やはり事業デザインをする上で地域づくりの哲学をより鮮明にさせておく事が大切だなと思ってます。 どんな地域が理想的なのか?今まではどのような地域が望まれていてその背景はどんなものなのか?しっかり勉強しなくてはいけませんね。 今日は町内会について考えていきたいと思います。地域によっては自治会と呼んでいる地域も多いようです。ちなみに私

          第31話 地域力とは〜町内会の役割〜

          第30話 地域力について

          前回も“地域力”について話しました。 最近、地域力とは何だろうかと考える事が多くなりました。 それほどこれからの日本を語る上では重要なワードだと思うのです。 戦後の人口ボーナス期に深く考えられることなく、旺盛な発展の前にかすんで人々の目に留まる事が無かった、“地域の問題を自律的に解決する力”。 つまり、今までは人の数の力で解決できた、もしくは問題が表在化されなかった。 しかし、人口オーナス期に入り、地域の問題を自律的に解決できなくなる事が多くなってから地域づくり地域づく

          第29話 地域力は非常時に

          東日本大地震が起こった4日後、私は被災地に立っていました。 仙台で学生生活を過ごしたので、東北には思い入れがあったのかもしれません。 その時は関東も大混乱で、自分の生活もままならない状態ではありましたが何もできないことに苛立ちを覚えていました。そんな折に知り合いから偶然にも声がかかり迷わず被災地に向かいました。 深夜の東北道はデコボコして走りづらかったのを今でも覚えています。福島を通過する時は原発のことが怖くて仕方なかった。 現場の避難所に着いて現地のコーディネーターに

          第29話 地域力は非常時に

          第28話 優しい地域とは何か?‘知ってるよ’という要素

          前回は優しい地域を作ることが理想、という話をしました。 では優しい地域とは何かということを考えてみると、一言では言えないなという結論にたどり着きました。しかしその中の1つの要素に‘知っているよ’という事があったのでまとめてみました。 ‘知ってるよ’とは文字通り知っているということです(笑) 同じ地域に住んでいる人がどんな人でどんな‘人となり’なのか?何を考えていて、何ができないのか?何を公表したくないのか?何が好きなのか?嫌いなのか?どれくらいのパーソナルスペースが心地よいの

          第28話 優しい地域とは何か?‘知ってるよ’という要素

          第27話 依存心の強い対象者を誰が支えるか?(昨日の続き)

          昨日は公的な医療・介護のシステムで支えることが望ましくない対象者がいるという話をしました。 そもそも治療する気がない人、漠然とした不安を解消に来る人、自立心がなく依存的な人、フリーライダーといった人たちは、公的な資源でまるっと支えようとすると破綻をきたすよ、資金的にも人材的にもといった内容でした。 では、そういった人たちは誰が支えるのが適切か?誰も支えなくて良いというのは無いと思います。現状ではNPOで支えようとしている団体が多くあります。そういった志のある非営利団体がある

          第27話 依存心の強い対象者を誰が支えるか?(昨日の続き)

          第26話 医療にとってのいい患者さん

          誤解を恐れずに言うならば医療・介護の分野でも、良い利用者さんや患者さんと、そうではない方々がいると思う。 前者は疾患をしっかりと治すつもりがあって積極的に治療に取り組む人やできることを増やして自立心を持って介護を受ける人。 後者は疾患を治すつもりはあまり無く(むしろ疾患がある方が都合が良く)、漠然とした不安を解消しに来たり、コミュニケーション欲求だけを満たしに来る人。自立心がなく、自分ができることでも他者依存する人。 「患者や利用者さんに良いも悪いも無い。全ての人にサービスを

          第26話 医療にとってのいい患者さん

          第25話 介護はマネジメント勝負だ

          経団連の資料によると2016年に介護を理由とした離職は8.6万人に達している。 また、離職にまでは至らなくても介護による睡眠不足やストレスを原因としたパフォーマンスの低下も指摘されている。 私は、普段から高齢者の医療介護に携わっていて高齢者とその家族の関係性などの現実を見ている。そこで感じることは介護と仕事の両立は本当に難しいということだ。 対等な人と人の関係性でさえ難しいのに、それが親子でしかも片方は介護が必要な状況では尚更だ。もともとの関係性だったり経済状況だったり、地

          第25話 介護はマネジメント勝負だ

          第24話 近い将来、家族以外の他人が家族の中に入るのが当たり前になる

          近い将来、家族以外の他人が家族の中に入っていって家事や育児や介護、レジャーや習い事など、今まで家族が担うことが当たり前とされていたことを、依頼された他人がお手伝いすることが当たり前の文化になってきます。 場合によっては単に依頼されたという関係性にとどまらず、本当の家族のように近しい存在になってくるケースも珍しくは無くなるでしょう。 ライフスタイルや家族の形の変化、社会的な人口動態の変化を考慮すると必然だと思います。 現代は血縁だけでは何も保障されない時代というか、 血縁に

          第24話 近い将来、家族以外の他人が家族の中に入るのが当たり前になる

          第23話 ワークアズライフ

          瀬戸内の海は今日も凪いでいた。波のない海は静まり返っている。 今日は友人とカヤックフィッシングだった。 これは僕にとっては趣味だが実は生活でもある。 仕事が無い日はウキウキする。今日は何をしようかと思案する。そんな生活もいいけど仕事自体がウキウキするような仕事で、明日はどんな仕事をしてやろうかと思いながら仕事と生活と境界が曖昧な感じで生きて行くのが理想的だ。 周防大島の生活はそれを具体的にイメージさせてくれた。畑仕事や釣り、山仕事が趣味であり生活であり仕事なのだ。 趣味

          第23話 ワークアズライフ