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第34話 介護離職の実態②

昨日に引き続き介護離職について勉強していきます。

昨日は年間の介護離職者数(10万人)
仕事と介護を両立している人の数(240万人)を確認しました。

もはや介護は他人事では無いという事が分かりました。

今日は介護離職後に仕事や年収がどのような状況になるのかを調べてみました。

・介護離職後正社員となるのは半数
・4分の1が無職
・再就職までの期間も長い(1年以上)
・年収も4〜5割ダウン

「三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社」が40代・50代の正社員及び正社員から介護を機会に離職した約3,000人を対象に行った「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査(2012年)」では、介護離職後に離職前と同様に正社員として再就職ができているのは半数にも満たないとのこと。さらに4人に1人が仕事をしていない無職の状態ということです。また、介護離職から再就職するまでの期間で最も多かったのが、男女ともに1年以上経過してからが最も多い回答だったとのこと。

次に経済面の変化について見てみましょう。介護転職をしたあとの年収の変化においては、介護開始前と転職直後を比較すると男性が556.6万円から341.9万円にダウン、女性で350.2万円から175.2万円への減収がみられ、男性は約40パーセント、女性は約50パーセントも収入が減っています。

介護が原因で職を失い、再就職も難しく。介護中心の生活を考えてパートなどの職を選択する事で経済的にも苦しくなる。かなり厳しい状況に追い込まれる人が多いようです。できれば離職という選択肢は選ばない方が良さそうです。
介護離職をしないで雇用を継続しながら介護と両立できるのが理想的ですよね?
そんな理想的な状況を実現するためにどのような制度が利用できるのか次回見ていきましょう。

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