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第33話 介護離職の実態

今日からは介護離職の実態について勉強していきたいなと思っています。

介護離職とは、その名の通り介護力の提供が必要な状態になった人が介護力の確保を目的に職を辞すること、です。つまり、仕事辞めないと介護できないから辞めたよ、ということですね。

それではどれくらいの人が介護離職をしているか?調べてみました。
最近のデータが見つけられなかったのですが平成24年のデータで、総務省「就業構造基本調査」によると年間およそ10万人だそうです。
現在はもっと多くなっているのではないでしょうか?少なくとも減りはしていないと思います。

10万人が辞めてしまって望んで辞めたのか?ということを同じ調査でしています。約5割の人が『続けたかった』と回答しているとのこと。つまり辞めたくなかったが介護の為仕方なく辞めたということですね。残りの半分の人は辞めようと思っていたか未練が無かったということでしょうか?

総務省「就業構造基本調査(2012年)」をさらに深読みしてみると、企業に雇用されながら介護をする人の割合は男女合計で約240万人いるとされており、自営業などをする傍ら介護を担う人を加えると、この数はもっと多くなるとしています。
240万人オーバー!
これは多い印象を受けます!
そもそも仕事をしながら介護を続けるのって、かなり負担が大きいです。介護って肉体的にも精神的にも負担がずっしりとかかるもの。しかも基本的には365日休みなくです。肉親だからという責任感だけでは追いきれない人が多い印象を受けます。むしろ肉親だから難しくなることも多いです。

かなりの数の人が介護離職されている、また介護離職予備軍もかなり多いという事が分かりました。

国は在宅介護を推進しているようですがこれは難しいのでは?と思ってしまいます。育児・介護休業法が平成29年1月1日に改正され、介護休業をとりやすくなってはいますが、そもそも在宅介護は家族が担うべきなのか?というところに私は一石投じたいです。

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