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第25話 介護はマネジメント勝負だ

経団連の資料によると2016年に介護を理由とした離職は8.6万人に達している。
また、離職にまでは至らなくても介護による睡眠不足やストレスを原因としたパフォーマンスの低下も指摘されている。

私は、普段から高齢者の医療介護に携わっていて高齢者とその家族の関係性などの現実を見ている。そこで感じることは介護と仕事の両立は本当に難しいということだ。
対等な人と人の関係性でさえ難しいのに、それが親子でしかも片方は介護が必要な状況では尚更だ。もともとの関係性だったり経済状況だったり、地域性、医療や介護資源の量と質、自宅の環境、腕の立つ担当者に出会えるかという運、など関係性に影響を与える因子は本当に多く複雑だ。
運ということにも触れたが担当の医師やケアマネジャーが誰かによって運命がガラリと変わるのを目の当たりにしてきた。

なんだそれはと思われただろうか?私もそう思っている。

介護離職という人生の岐路に影響を与えるのが運だなんて、なんとも力が抜ける。

私は介護はマネジメントだと常々思ってきた。

介護が必要でないフェイズから看取りの時まで、
トータルでマネジメントすることが本当に重要だと思う。

そういったマネジメントに存分に注力した存在があっていいと思う。
だって人生の岐路に影響を与えるのだから。

マネジメントの質は可視化され、評価が蓄積し、適切な価値を与えられることが業界の質を向上させると思っている。
質が低いと嘆いていても始まらない。そこは存分にシステムを見直した方が良い。
周囲の顔色ばかり伺っていても何も変わらない。2025年はもうすぐそこまで来ている。

もう一度言う、介護はマネジメント勝負だ!

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