相手の幸せを願う気持ち（傷つけたくない/無駄な正義感/幸せになって欲しい）

前回の内容はこちら▼

「相手の幸せを願う」気持ち

好きな人に、「幸せになってほしい」と願う気持ち。

恋をすると、好きな人に対して「幸せになってほしい」「自分が幸せにしたい」と思うようになる。

私は、恋をする上で最も美しい感情は、この感情だと思う。
自分よりも相手を大切に思う気持ち。
自分を犠牲にしてでも相手の役に立ちたいと思う、自己犠牲の心。
自分と相手、お互いに幸せになることができる。
なんて素敵な感情なのだろう。

しかし、この感情に悩まされてしまうこともある。

そんな「相手の幸せを願う気持ち」について、まとめていった。






①傷つけたくない
大切な人は、傷つけたくない。

盲目的な恋をしている時は、とにかくこの感情が強すぎる。

好きな人を崇拝しすぎて、「私なんかがおこがましい」という感情が強すぎて、距離を縮めることすらできない。

それなりに距離感がある相手のことを好きになった場合、変に考え過ぎずに、普通に仲の良い友達と接するようなノリでいけば簡単に距離も縮まるし、仲良くもなれるのだろうけれど
やっぱり、誰よりも何よりも大切な人なのだから
自分なんかの言葉で傷つけたくはないし、汚したくはない。
たとえそれが、ふざけたノリであったとしても。






②無駄な正義感
好きな人に対して、「無駄な正義感」を持ってしまう。

たとえ誰であろうと、自分の好きな人のことを少しでも傷つけている人がいるとしたら、本当に許せない。
軽いノリだったとしても、
悪気はなかったとしても、
過去のことだとしても。

自分の好きな人のことを傷つけた人や、少しでも失礼な態度をとるような人は、絶対に許さない。
一生許してやらない。

自分が「この人は少し苦手だな」「この人はあまり信頼できないな」と思っているような相手だったり、自分に対して過去に傷つくようなことをしてきた相手に対しては、できる限り「好きな人」に近づかないで欲しい、と思う。

例えば何かがあって、その人が「好きな人」に少しでも嫌な思いをさせてしまったり、些細なことで「好きな人」を傷つけてしまう可能性があるから。

自分が、好きな人のことを大事に思いすぎてできないようなことも平気でやってしまいそうで、怖くなる。

とにかく、自分の好きな人に、少しでも害を与える可能性がある人は無駄に絡んで欲しくない。離れて欲しい。
今後一切近づかないで欲しい。

自分の好きな人が、そういった人と仲良くしているのを見てしまうと
「私の好きな人は、なんでこんなに性格の悪い人と仲が良いんだろう」と、悔しくて悔しくて堪らなくなる。

③幸せになって欲しい
好きな人には、幸せになって欲しい。
好きな人のことを、幸せにしたい。
自分が絶対に幸せにしたい。
一生かけてでも、守り通したい。

自分にできることはなんでもしてあげたいし、自分の力じゃどうしようもないところまで、自分がなんとかしたくなってしまう。
私に何ができるんだろうって毎日考えながら生きていて、でも結局、何もしてあげられなくて
自分の不甲斐なさや無力さに、悔しくて、苦しくて、胸が痛くなって、結局一人で涙を流すことしかできない。

こんなに好きで好きで堪らないのに、どうして私には何もできないのだろう。
私は、「好きな人」の存在でこんなに幸せにさせてもらっているのに、なんで私は、何も返せないのだろう。
せめて、恩返しがしたい。

たとえ自分を犠牲にしてでも、好きな人のことを守りたいし、むしろ代わりに犠牲になりたい。
他のことを全部捨てても、捧げてもいい。
そのくらいの覚悟ならある。

好きな人が辛そうにしているときは、痛みを自分にも分けて欲しい、と思う。
好きな人が誰かに傷つけられたときは、代わりに私が傷つけられればよかったのに、と思う。
好きな人の体調が悪いときは、私が替わってあげられたら良いのに、と思う。

こんなことをに軽々しく言っているけれど、当事者ではない私は、どれだけ辛くて苦しいのかもわかっていないからこんなことが簡単に言えるのだろうな、とも思う。
「好きな人のため」というフリをしながら、結局は「人のために何かしてあげる自分」に酔っているだけで、そんな自分に嫌気がさして、また死にたくなる。

私じゃなくても良いから、誰かが幸せにしてあげて欲しい。
私とじゃなくても良いから、誰かと幸せになって欲しい。
そう願うくらいしか、私にはできない。
相手の幸せだけを考えるマシーンになりたい。

自分が好きになった人には、幸せになって欲しいけれど
欲を言うなら、どこの誰かも知らないよう人とじゃなくて、自分が「この人は絶対に良い人だ」と確信できるような人と幸せになって欲しくて、
こういうのも、もしかしたら束縛のうちなのかもしれない。