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アキの詩集

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2022年7月の記事一覧

言葉の花束ーアキの詩集No.64

言葉の花束ーアキの詩集No.64

1.「アゲハとヒグラシ」午後の
曇り空

家の中から
窓を覗けば

黄色の
アゲハチョウが

ひらひら
羽ばたき
どこかへと向かう

待って
私もそこへ連れて行ってと

家の外へと
飛び出す私

さっきの
アゲハは
どこかへと消えた

独りぼっちの


そんな私を
蝉時雨がやんわりと
包み込んでくれる

ミンミン
ジージー

その中で
カナカナと
遠くの方から聞こえてくる

ヒグラシの鳴く声は

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アキのポエム外伝ー「絶対的正しさの幻想」

アキのポエム外伝ー「絶対的正しさの幻想」

1.「絶対的正しさの幻想」人それぞれ
正しいと考えるものがあり

その信条に従って
生きている

それを尊重し合い
また
お互い影響し合い
受け入れ合う

そこに
平和が生まれる

人は誰だって
発展途上で

この考えが
一番正しいと主張し
頑なに固執してしまえば

そこに
成長は見られない

また
発展途上であるからこそ

これが正しいと主張して
他者に発信して回る行為は
慎重に行うべきと私は思

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言葉の花束ーアキの詩集No.63

言葉の花束ーアキの詩集No.63

1.「蝉時雨」雨上がりの後に

待っていたかのように
いっせいに鳴き出す
蝉たち

自分たちの
生きた証を残そうと

声を振り絞り
懸命に歌う

蝉時雨

優しい風と共に
水のような
澄み渡る音色が響く

心を洗い
涼をもたらしてくれる

心地の良い
音の雨

まさに
蝉時雨とは
言ったものだ

2.「ストレスがどうでもよくなる光景」しとしと降り注ぐ雨

その傍ら
家の中でのんびりと
丸くなってく

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言葉の花束ーアキの詩集No.62

言葉の花束ーアキの詩集No.62

1.「香りのプレゼント」最近買った
白檀という
お香

燃やせば
たちまち
甘く上品な香りが
部屋中に立ち込める

張りつめた
自律神経が
緩んでいくよ

心身が
解きほぐされて

抱えていた
疲れやストレスが
抜けていく

あれ?
全部燃えたのに
まだ
香っている

どうやら
部屋に
残り香があるようで

リラックスタイムは
終わらない

ちなみに
猫にも
香りが染み付いて

頬擦りする度
香り

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言葉の花束ーアキの詩集No.61

言葉の花束ーアキの詩集No.61

1.「誰だって幸せになっていい」この世界には

傷ついていい人や
苦しんでいい人

幸せになっては
いけない人なんて

どこにも
いない

誰だって
幸せになっていい

傷が痛いのは
当たり前

苦しければ
のたうち回る

そこから
何かを得ようと
苦行に打ち込むよりも

ささやかな幸せに
気付けるゆとりを持って

幸せを感じることに
努めて欲しい

凄い人に
ならなくてもいい

あなたは
あなた

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