優先順位は十人十色
高校時代、担任の先生から「君は優先順位が間違っている!」と厳しく指摘されたことがあります。親を交えた三者面談で、厳しい指摘を受けた経験は、今でも少しトラウマのように記憶に残っています。先生は良かれと思ってコメントしたのかもしれませんが、高校生であった私の心には重くのしかかりました。
しかしながら、十年以上の時を経て私が気付いた事として、「優先順位を決める」、つまり物事を選択する際に最も重要なのは、自分自身と向き合い、価値観と照らし合わせて、今できる事に集中するということが何より大事だと分かりました。
選択をするということは、必然的に「別の選択肢を捨てる」ことでもあります。何かを「する」と決断するということは、時に「やらない」という決断も含有する事を覚えておく必要があります。
ただ、選択を迫られる時点で私たちは悩み、時には苦しむほどの苦悩を味わったりする場合もあります。なぜなら、全ての選択肢にはメリットとデメリットが存在する為と言えます。
二者択一か、複数の中から一つを選ぶ場合でも、それぞれに魅力や不安があり、簡単に決めることは難しかったりします。そんな時に大事なのは、自分の価値観や目標と真摯に向き合うことが大切です。
自分と真剣に向き合った結果の選択であれば、それを「自分事」として受け止めることができます。つまり、選択を「腑に落とす」ことができるのです。その結果、たとえ困難に直面しても「自分で選んだ道だから」と前向きに取り組めるようになります。
選択の基準は人それぞれです。
難しい道を選ぶ人もいれば、ワクワクする方を選ぶ人も。楽な道や効率的な道を選ぶのも一つの選択です。
大切なのは、その人なりの優先順位で決めた選択を、自分自身が納得することです。それは自分自身の「軸」とも表現ができ、他者の影響を受けづらくなります。
ちょっとぶっきらぼうな表現をしてしまうと、結局のところ目の前に選択肢があったとして何を選んでも良いのです。
なぜなら、その選択は十人十色の価値観に基づいた、かけがえのないあなたの人生の一部となるからです。
他人の基準ではなく、自分自身との対話を通じて導き出された選択こそが、真の意味で「正しい優先順位」なのではないでしょうか。
私たちに必要なのは、自分の選択に自信を持ち、そしてその選択に責任を持つことです。そうすることで、どんな結果が待っていようとも、自分らしい人生を歩むことができるのではないでしょうか。
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