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藍色の空と君と

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小説と詩の混合作。 ブルーアワーを撮る君に惹かれた僕は目を擦り空を仰いだ。綺麗な空が1日に何度も色を変える。 素敵な事実を教えてくれた君に僕は何かを届けたいと思い…
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#詩のようなもの

藍に恋をして

日没前と夜明け前の
空の色の移り変わりようを
気にも留めなかった

視線を向けるようになったのは
君と出会ってから

不可視な心の形に写真の構図を重ねる
不可視な心の余白に空の色を塗りたくる

心という
言葉にするには躊躇いがちな漢字一文字

君は声にしないで
その様相を教えてくれた

現実を切り取って
僕に届けて
空に連なる不可侵な想いが
画面に浮かぶことを知った日

君に恋をした瞬間
#詩  

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注がれる輝き

不安がベッドに根付くから
未明に跨ぐ藍色の空を写真に収める

白昼の空に映る青は掴めない

藍色の滲み具合は
円形をなさない私の心に寄り添ってくれる

光が眩しいから
前髪を長くして

笑顔が苦しいから
耽美なものを好んで

そうした心地に慣れた頃

君は私の在り方を知ってか知らずしてか
光を届けてくれた

前髪が長い私を褒めてくれた
バッドエンドな映画を見て感想をくれた

私がこっそり撮る藍色の

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藍色と君だけ

朝 目を覚ますと光が差すから目を背けたくなる

1日の始まりが朝だって誰が定義付けたの

私にとっては藍色の空が
微かに世界を跨ぐ瞬間に始まるの

皆が目を瞑る頃
世界を切り取って

皆が目を覚ます頃
夜明け前の仄かな暗さを引きずる

長い前髪は何のため?
見つめたいものを選ぶため

君は私の写真を褒めてくれて
君は私にとって暖色そのもの

深海に差す君の笑顔と藍色の空
それだけを視界に入れられた

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騎月雨の詩

夜を彷徨う雨がしずかな時を奏でてくれる

未明にブルーアワーを撮る君も今日は天井を眺め朝を迎えるだろう

年を跨ぐ度 月を跨ぐ度 夜を跨ぐ度
胸に手を当てて鼓動に耳を澄ます

夜に交わすメッセージは
世界を潤す雨のように僕の心を君で満たす

雨は月を隠すね 月が隠れても露わになっても
この想いは不変で雲に覆われた方が君を考える時間は長い

月が変わっても月が変わる直前でも
雨の日は電波を通して君と

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ブルーアワーを君に送る

未明の頃合いに私は外に出て桟橋に横たわり写真を撮る

この時間にだけ姿を現す紫と青が入り混じった空、ブルーアワーを瞳とカメラに収めるのが日課だ

私がこの空を撮る理由はまだ私が始まっていないから
陽が登らないこの時間が私に味方してくれるような気がした

私は未熟で未完で未成年で
物語は始まってさえいない

誰か1人、理解者が欲しかった
派手なブランドや飾りのための恋愛、
見栄だけに留まらない人と繋

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マジックアワーをお返しに送る

いつか君に聞いたカメラの機種

そのカメラを購入して空の色が移ろいゆく中

日の入り後に映える、柔らかな金色の空を収めたよ

君が日の出前の空を送るから
僕は日の入り後の空を送るとしよう

君と共有できる趣味
君と僕を繋ぐ空

季節も空も留まることを知らない
1日でさえ幾度も空は色を変える

確かなものなんてあるのだろうか

思考も習慣も想いも不確かで
不変は約束できない

だから僕は写真を撮る

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