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素敵なコンテンツの集い

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素敵な記事を勝手ながら集めさせていただきます! いつも心が揺れるような投稿をありがとうございます(´∀`*) 迷惑でしたらお手数ですがお声がけいただけると幸いです🙇‍♂️
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#毎日note

【短編小説】塩を入れる。そして砂糖をぶち撒ける。

【短編小説】塩を入れる。そして砂糖をぶち撒ける。

 
 カタン。

 紅音は塩を煮物に入れ、それを元の場所に戻す。
 それが運悪く、隣に置いてあった砂糖に指が当たった。
 その拍子に、塩と砂糖の入れ物がガシャンと床へ落ちる。

 キッチンに敷かれたカーペットが真白くなり、私は慌てて腰をおろした。
 紅音はしゃがみこんだまま、「えっとえっと」と戸惑うように呟く。

 口はあわあわと忙しなく動くが、目はじっとその白くなった床をじっと見つめている。
 

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静 霧一 『空の舞姫』

静 霧一 『空の舞姫』

「―――痛っ!」
 私は挫いた足首に顔を歪ませる。
 左足を使って恐る恐る床に座ると、私はテーピングで固定された細い足首を擦った。
 骨の奥を走る神経が、じんじんと鈍痛を発し、無言で私の心を殴りつける。

「危ないから、今日は隅で休んでいなさい」
 先生が私の背中をさすりながら優しく呼びかける。
 私はその優しい声に、自分の声を殺して涙を流した。

 バレエ教室の隅、鏡と壁の境界線に私は座り込む。

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静 霧一 『水天一碧』

静 霧一 『水天一碧』

(序) 

 冷たい水の中に溺れてゆく。
 不思議と、苦しいとは感じなかった。
 むしろ「あぁ、私は溺れていくんだな」と、思えるほどであった。
 心許なく光っていた街頭の灯りがだんだんと薄くなっていく。
 私は静かに目を瞑り、「これでいいんだ」と細かな水泡となっていく命を吐き切った。

(一)

 水天一碧。
 空と海の境界線が溶けた世界に私は棲んでいた。
 たった一人、教室の隅の席で、私は佇んで

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通りを歩けば

通りを歩けば

通りを歩けば
花柄のスカートが舞っている
冷たい風は光の方へと流れていく
誰かの大切な人が思い出の停車場で立っている

不確かな未来は瓦礫の上に立っていて
東雲に隠れたあなたの匂いを探している
通りすがりの若者が被っていた山高帽
街角の雑貨屋から流れるコルトレーン

サイダーの瓶が転がっている
浮浪者が風の中へ消えていく
空中には魚の群れ
鱗のような月の虹

通りを歩けば
まだ見ぬ誰かに声をかけら

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