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真夜中の深呼吸。

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私のままで生きるために、深呼吸をするように綴った文章たち。
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2021年4月の記事一覧

「お裾分け」は、愛しいあなたの生への祈り

「お裾分け」は、愛しいあなたの生への祈り

昔から、好きな人にやたらと食べ物をお裾分けする習性がある。

以前付き合っていた恋人には、親戚の家からさくらんぼが届く度に「お裾分け」と言って、わざわざ家まで取りに来てもらった。

好きだった会社の先輩には、わたしが愛してやまない食パンを一枚、お裾分けしたいからという理由でお昼休みに会いに行った。

いま考えてみると、たいして仲良くもない別の部署の後輩から突然「食パンをお裾分けしたいんで…」と呼び

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"誰かと一緒に生きる" に一歩近づいた私と、これから。

前よりも少し、自分が他人に対して優しくなったかもしれないと思うできごとがあった。

数ヶ月前に別れた元恋人と久しぶりに会って、近況報告を聞いていたときのこと。

彼は、仕事が想像以上に激務で、睡眠や食事もまともに取れない生活をしていること、業界や組織に対する不満や苛立ち、などを語ってくれた。

しばらく彼の話を聞いていて、あれ?と思うことがあった。

以前のわたしなら、こういう類の話を聞くと

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余白をつくって生きていく

友人に「最近、仕事が終わった後は何してるの?」と聞いたら、

「特に何もしてない。ぼーっとしてる。」という答えが返ってきてハッとした。

わたしが最後に「何もしない」時間を過ごしたのって、いつだろう。

…思い出せない。

ただそこに流れる時間に身を委ねて「ぼーっとする」、そんな過ごし方をしたのは、なんだか遠い昔のことのような気がする。

「最近、暇なんだよね。いろいろ落ち着いてきて、特にやること

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自分じゃなくて、誰かのために。 ”文章力を磨く”ことを決意した理由

自分じゃなくて、誰かのために。 ”文章力を磨く”ことを決意した理由

「好きなことを、仕事にする」。

ここ数年、よく耳にする言葉だ。

数年前のわたしは、そんなことができたら幸せだろうなあと思いつつ、そんなものは夢物語だと思っていた。

好きなことを仕事にできたら素敵だけど、それができるのは、きっと一握りの人だけ。

好きなことと、仕事は別。そう思って生きていた。

だけど今、わたしは自分の好きな「文章を書く」ことを、仕事にすると決めている。

きっかけは、2年前

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3月の振り返り|自分がようやく手のひらに。

3月の振り返り|自分がようやく手のひらに。

「自分の手の中に、自分自身をしっかり捕らえられているような感覚」。

3月に入ってから、少しずつそんな感覚が自分の中に芽生えはじめた。

自分の心や身体の「心地よい状態のつくり方」が理解できるようになってきて、うまくコントロールできるようになった。そんな実感が、最近ふつふつと湧いてきている。

日々慌ただしく生活しながらも、こうしてきちんと立ち止まって考え、振り返りをしている成果なのかなあと思いな

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