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『詩』飛ぶ
このままここで動かずにいて良いだろうか
太陽が熱い
目を細めている自分は、
今何を見ていたんだろう
照らしてくれ
焼いてくれ
名残を消してくれ
熱っていく景色の中
身体の穴全部から呼吸をしたら
全ての感覚が開いてふわっと軽くなった
気付くと
冷たい空に浮かんでいた
素敵なものを持って帰るよ
食べっぱなし
脱ぎっぱなし
付けっぱなし
後ろを見ない
あの人は
前だけ見て
ぷりぷりぶらぶら
歩いてく
勿体ない不機嫌
勿体ない卑屈
勿体ない頬垂れ下がり
嫌いだった
勿体ないという言葉
すんなり入ってきた
あの日から
機嫌良く居る練習
物を大事に扱う練習
自分を大事に扱う練習
今日もあの人は
戦場の中で
怒って 笑ってる
うきうきひやひや
何かを抱えて
帰ってくる