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SNS仲間と[理想の洗車ワックス]を製品化した話②Twitterに仲間が集まってきた

 本稿は、僕が趣味の洗車を通じて1000人を超える仲間と出逢い、彼らと[理想の洗車ワックス]を製品化した話です。

 1回目は、日本製の洗車用品が「イマイチ」な性能な理由と、それゆえ、僕がよりより洗車用品を求めて、海外の情報を求め始めたところまでを書きました。



海外洗車用品メーカーが日本進出に二の足を踏む理由

 海外SNS等の情報をもとに、僕は洗車用品を、海外から仕入れるようになっていました。

 じつは海外製は、値段そのものは、日本製とそう変わりません。

 例えば、カー用品店で売られている日本製の洗車シャンプーが1000円程度とすると、イギリスの製品では1500円くらい。少し高いだけです。

 しかし、その製品を個人輸入すると、輸送費や関税などがかかり、トータルで5000円ぐらいになってしまいます。

 日本のユーザが日本製品を使って満足してるのは、そもそも「最高」を使ったことがないから、と僕個人は解釈しているのですが、海外メーカーにとっては、

 ①日本製の5倍になってしまうような価格で販売しないといけなくなる
 ②「日本人の洗車リテラシー」が、まだまだ低い

 そうしたことが、日本進出に二の足を踏む原因です。

 もちろん、僕のような洗車マニアも一定数いると想定はしているでしょう。

 でもそのようなマニアがいったいどれぐらい存在するのか? どのような製品を好むのか? 洗車頻度はどの程度なのか? などがさっぱりわからないため、自分たちの商品がどの程度売れるか見えない中、日本進出するには相当なリスクがあります。

 こうした理由で海外メーカーはほとんど入ってこない、そんな業界事情も見えてきました。


アカウント「洗車太郎」にフォロワーが増えていった

 僕はやがて、海外の洗車メーカーのウェブサイトの情報やYouTubeの動画だけでは飽き足らなくなっていきました。そんななか、SNSの中ではTwitterに洗車マニアが一番多いことに気が付きました。

 そこで、僕は本名のアカウントは別に「洗車太郎」というアカウント、通称「裏アカ」を新たにTwitterに作って、本名とは別人格として、Twitterに、洗車のことだけを投稿するようになりました。

 このアカウントを通じて知り合った人と、その後に「理想の洗車ワックス」を、2022年に製品化することになります。(※このアカウントはその後いわゆる「乗っ取り」に遭い、現在は生きていません。これもネットらしいエピソードですので、いずれ語ります)。

 気の合いそうな人と積極的にフォローし合ううちに、500人、1000人とフォロワーが増えていきました。

 仲間が自動的に繋がっていって、みんなの意見を聞いて、海外の知らない洗車用品を輸入して試して、また意見交換して、を繰り返す中で、お互いに信頼関係を築いていきました。

 そんなふうに人が集まってきて、結果として大きな自然発生的なコミュニティが出来上がっていました。

かつて、約2万人を集めた

 僕は、2011年の東日本大震災の後に「自然エネルギーでいこう」というコミュニティを立ち上げ、2万人を集めた経験があります。

 原発が停止した日本のエネルギー問題を、自然エネルギーで何とかしたいと思う気持ちがすごくあって、海外の自然エネルギーの情報を集めた結果、日本でもある程度は自然エネルギーでエネルギーが賄えると思いました。

 こうした情報は、当時、日本では出回っていませんでした。このことを日本中に知らせたい、社会問題を解決したい、こうした思いでSNSを立ち上げたのです。

 自然エネルギーに関心のある人が思いのほか多くて、2万人が集まり、勉強会を開いたりする内に、原発稼働を求める活動をする人、反対する人の本音が見えてきたり、国会議員の方々にも情報提供する機会にも恵まれたりで、本当に様々な経験をしました。

ニーズがあるところに大勢の人が集まる

 そのほかにも、今までいろいろなコミュニティを作った経験がありますが、趣味や志をひとつにした人々がコミュニティでつながることで、思いもよらぬことが起きたり、発案されたり、ということはとても多いのです

 それを「洗車太郎」のコミュニティにおいても、やがて僕は実感することにななります。

SNS仲間と[理想の洗車ワックス]を製品化した話
①    愛せる洗車製品が見つからない理由
②    Twitterに仲間が集まってきた
③    1000人との「共創」開始
④    Web3で「平等な意思決定」
⑤    AI駆使、韓国企業に発注
⑥    まさかの仕事依頼
⑦  [共創]を通じての気づき-買い手主体のモノの買い方-


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